今年の夏もいろいろな出来事がありましたね。
異例の速さで明けた梅雨に驚いている間もなく、猛暑と熱中症、全国各地で今も起きている豪雨災害と台風の脅威。3年目になるコロナ禍において、感染することへの不安。いまだ終わりが見えないウクライナでの戦争が起こす惨状と悲劇への憂い。
数え切れないほどの不安材料ばかりのような…。
心が痛むことのなんと多いことでしょう!
そんな中、明るい話題に心が和むこともあります。
その一つが、「マリンピア日本海」にカマイルカの赤ちゃんが生まれたというニュースです。
近々一般公開されると聞き、公開初日の26日、生後17日目の赤ちゃんとお母さん、カマイルカの親子に水槽越しで逢うことができました。
赤ちゃんを守るようにピッタリと寄り添って泳ぐお母さんと、ついていこうと一生けん命泳いでいる赤ちゃんの姿に感動しました。
24時間体制で見守ってきた職員さんの懸命な努力があってこその姿であることは言うまでもありませんが。
人間と同じ哺乳類であるイルカ。懸命に子育てする姿は、人間のお母さんの愛情にも通じるものがあると感じました。
つい先日訪れた利用者さんは、三人のお子さんを持つお母さんです。
11か月の赤ちゃんKくんともしっかり向き合い、一生懸命に子育てしていらっしゃる姿には、いつも頭が下がります。
さっきまで機嫌よく過ごしていたKくんでしたが、お迎えのお母さんと顔を合わせて途端、「あーん!」と涙が出てしまいました。大好きなお母さんと再会した安堵感から、「まっていたよー!」と伝えたかったのでしょうね、きっと。
「なかなかお医者さんに行くタイミングがなくて…。」と話されていたお母さん。そんなお母さんの頑張りと愛情が、しっかり伝わっているからこそのKくんの涙だったと、私は思います。
「お母さん、大好き!」と、目が潤むお子さんや笑顔がこぼれるお子さんをたくさん見させていただきました。そんな時、いつも思います。「お母さんに代わるしばしの間の安心安全基地の居場所でありたい。」と。
子育ての経験者として、人生のちょっとだけ先輩として、頑張って子育てしているお母さんたちのお手伝いをさせてもらえたら、こんな幸せはないと思い、5年前のちょうど今頃、「こころほいく」を開設させていただきました。
あっという間の歳月だったような気もしますし、たくさんの利用者さん親子に支えていただいた5年間だったとも言えます。たくさんの笑顔と出会い、かけがえのない時間をいただきました。感謝あるのみです。ありがとうございます。
節目の月の8月下旬、今年度の監査を無事終えることができました。このことは、ほっとする出来事のもう一つです。(半端ない緊張感でしたので…。笑)
お墨付きをいただいた以上、もう少し頑張らせていただきたいと、心新たにしたところです。
このコロナ禍にあって、利用者さんも途切れがちな昨今ですが、「(預けるところがあって)助かりました。」というお母さんの声が、「こころほいく」を続けていくことの道しるべになっています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
「実るほど頭が下がる稲穂かな」
かくありたいものです。