2018年2月6日火曜日

子どもとおもちゃ 5

  
  💛 おもちゃ

     ルームに電話が入りました!😊


<プッシュするとクッションしてへこんでくれる優れものです。
               木のぬくもりが嬉しいです。>

       定期的に利用してくださる小さなお客さまは、新しく入った
      電話に即、気づいてくれました。子どもの気づきの力にはいつ
      も感心させられますが、環境の変化にとても敏感です。

       ピッポッパッポッ・・
       プルル プルル プルル ♪
      「もしもし、おとうさんですか?」
      「・・・おとうさん!いまなにしているんですか?」
      「ご飯食べているところです。」
      「そうですか。わかりましたよ。」
       目の前にいるお父さん(役)の相手に電話する姿は、まさ
      になりきって遊んでいます。
       いずれにしてもお父さん(役)も大変です。😊

       プルル プルル プルル ♪
      「はいはい、○○です!なんですか?」

       電話がひとつ加わるだけで、こんなにも遊びが発展するとは
      想像した以上でした。受話器を片手にいろんなことをつぶやき
      ます。スマホ時代の中にあっても、子どもにとっての電話は、
      最高の自己表現のツールのようです。

       ピッポッパッポッピッ・・・
      今度は、誰に電話するのかな? 

    💛 片づけ

       お迎えにいらっしゃるお母さんがとても気にされることが、
      散かったおもちゃの片づけのことです。
       「私がしますから、大丈夫ですよ。」とお伝えするのですが、
      やはり気になるようです。そうした気持ちは、大変ありがたく
      感謝しています。

       遊びに熱中している子どもに対して、お片づけの言葉を伝え
      るよりは、限られた時間の中で最大限遊びを楽しんでほしいと
      願っています。

       だからと言って、散らかし放題でいいとは思っていませんし、
      「出したもの、使ったものは片づける」という行為は、本能的
      行為ではありませんので、しつけの一端で身につけていくもの
      だと思います。

       それにはまず、・・・
      綺麗な状態はこうであると「あるべき姿」をモデルとして見せ
      てあげることが大切だと思っています。散かっていることの
      心地悪さを感じてくれるようになったら「良し」です。

       次々に別なおもちゃに手がでるのは、遊びこんでいないか
      飽きてしまっているので、おもちゃの提供の仕方を大人である
      私が考えていくことです。
       興味がなくなったおもちゃはさりげなく片づけ、できる限り
      綺麗な環境で遊んでもらいます。安全管理の視点もあります
      ので、…。😊

       しつけも教育も子どもとの信頼関係がしっかりできたところ
      で進めていきたいと思います。そんな訳で、「片づける」こと
      は、将来的展望であり、課題です。

2018年2月1日木曜日

子育て 3


 💛 映画

「いただきます みそをつくる こどもたち」


     福岡県、高取保育園の1年間を追ったドキュメンタリー映画
    です。西園長の「知育、体育、徳育の根源は食育にある。」と
    いう強い信念のもとに、48年間の保育実践の集大成が描かれて
    いました。
     
     日本の伝統的な和食(みそ汁、納豆、玄米、旬の野菜)を取
    り入れた給食を提供することで心身ともに健康な体づくりの根
    っこを育てる保育の実践です。日々こどもたちの中にあって、
    終始温和な笑顔で接していらっしゃる姿に私は、共感しつつも、
    自分に出来なかったことを思うと頭が下がるばかりです。

     土を踏み裸足で駆け回るこどもたち、竹馬を巧みに操るこど
    もたち、大人の高さ以上の壁をよじ登るこどもたちの元気の源
    は、健康な体です。
     
     毎日食べる玄米をこどもたちが研ぎ、全園児200人分のみそ
    汁のみそは、月100kg。毎月、そのみそを5歳児クラスが仕込
    んでいます。みそづくりの約束事をこどもたち自身が納得し、
    取り組んでいる姿は、保育者指導の「やらさられている」では
    なく、「自分たちで作る」という喜びと自信に満ちていました。

     発酵食品が体にもたらす好循環をきちんとした裏付けと根拠
    のもとに実践し、実績(アトピーの改善等)を出しているから
    こそ、保護者の方々にも支持されてきたのだと思います。

     それを証明するかのように、小・中・高の卒業の節目に高取
    保育園の西園長先生を訪ね、感謝の気持ちを伝えにくる卒園生
    たち。教え子の成長した姿を目にすることが出来るのは、かけ
    がえのない喜びであると思います。

     西先生の年齢が86歳で、48年間の保育生活から退任される
    ことを映画の最後で初めて知りました。86歳になっても変わ
    らぬ保育に対する情熱とこどもへの慈愛に満ちた姿に私は、
    この映画を見て、感動を超えた衝撃を受けました。

     「もう歳だから、・・・。」と自分をここまでと線引きを
    していた私。

     「まだやれる!」自信が湧いてくるような気がしました。😊

     演劇鑑賞もいいけれども、映画鑑賞もいいものだなと思い
    ました。先月の「夜間も やっている保育園」に続き、いろ
    いろな出会いがあってこそ、保育の幅に繋がっていくことを
    実感した1日でした。

     「いい映画ですよ。」と薦めてくれた仲間に感謝です。

     ちなみにすぐに影響を受ける私。翌日の我が家の食卓には、
    みそ汁に煮豆に納豆に寄せ豆腐が並び、熱が冷めないうちに
    玄米ご飯もいただこうと思います。
     
     映画の中でのコメントでどなたかが言ってらっしゃいました
    が、「私にはできない!」ではなく、「自分にできることから
    まずやる!」と。

     そして、伝えていくことでしょうか。