2019年5月1日水曜日

新しい年「令和」

 💛「令和」に思うこと
    令和の朝目覚めて一番にしたことは、洗面所脇の小窓を開け、新しい風
   を入れました。予報に反して曇り空ながら、すがすがしい空気が心地よい
   朝でした。

    「新しい時代の幕開け」という言葉が、あちらこちらで聞かれる昨今、
   何がどう変わるのか実感はありませんが、皆さまが口々に言われている
   ように「平和で、そして災害のない時代であってほしい。」と切に願っ
   ております。

    昭和に生まれ、平成を経て、新しい時代である「令和」を迎えられた
   こと、「こころほいく」としてのお仕事をさせていただいていることに、
   感謝の思いでいっぱいです。

    利用してくださる小さなお客さまのほとんどは、この春、保育園や
   幼稚園に入園されて、それぞれの新しい環境で元気に過ごされている
   ことと思います。
    
    ここ数日のこと、久しぶりの再会の機会を得て、その後のお子さん
   の姿に触れることができました。

    「集団に入ったら、大人になりました。」という言葉を保護者の方
   から聞くことがありますが、目の前の膝元で「ことん、と寝てしまった」
   Hちゃんの姿に本当にびっくりしてしまいました。こういうことをきっと
   「大人になった。」と言うのですね。

    子どもは子どもなりに環境に適応していくすべを身につけていくことを
   改めて感じたところです。

    これもある意味「生きる力」だと、私は思います。

    「こころほいく」では、お子さんが一時的に過ごす場所ですので、とに
   かく、心地よく過ごしてほしいと願っています。お子さんの求めに応じ、
   そして寄り添い、遊んだり、抱っこしたり、居心地のよい空間の提供ができ
   るように、最善をつくします。
 
         
同じ環境(プランター)で育ったのですが、小さく育った
チューリップです。個性ですね。小さいなりに、一生懸命に
花を咲かせてくれました。花言葉は、「思いやり」です。
「私のこともしっかり見て!」と言っているようで、よく見える場所
   玄関に飾らせてもらいました。

    大人になったHちゃんでしたが、もう一人の小さなお客さま(3か月の女児)
   に、ちょっぴりやきもちをやく場面も見られました。

    「あなたのことも見ているよ。」と、大人としてしっかりとメッセージを
   伝えてやらなければと、身の引き締まる思いでした。

     
<鉢植えの姫林檎です>
姫林檎の花言葉は、「永久の幸せ」です。
昨年の大雪で途中から枝が折れてしまったのですが、見事に返り咲き、この

   春薄紅のきれいな花をたくさん咲かせてくれています。
    素晴らしい生命力に感動です!

    たくさんの花からいくつ実を結ぶのかは未知数ですが、赤い実がつくのが
   とても楽しみです。

    「永久に幸せでありたい」と、誰しもが願うことです。
   人々がそれぞれにいろんな思いを胸に抱きつつ、新しい時代と向き合い、
   そこに夢や希望を託しているのでしょうね。

    今なお私の心に残る大切な言葉があります。
   「やさしい子どもが育つと優しい社会になるんですよ。」と、ある先生が
   言われました。

    「令和」という時代が、そんな優しい時代であってほしいと願っています。

2019年3月26日火曜日

春の訪れ

   桜の花だよりがあちらこちらで聞かれる頃となりました。
  新潟の春も、すぐそこまで来ているようですね。

  💛嬉しさと寂しさと…そして希望の春

    今日、久しぶりのお客さま(利用者さん)をお迎えしました。
   この春の転勤で関東圏に戻られることが決まって、引越し準備で忙しい
   でしょうに、わざわざ訪ねてくださいました。可愛いお子さんと再会できる
   喜びと共に、お顔を見せてくださるその気持ちに感謝感激しています。

    保育園にいた頃は、別れと出会いのこの季節が何度巡ってきたことでしょう
   か。またこうして同じような感動をいただく生活が出来ることに、ただただ
   感謝です。

    お話するのがとても上手になって、私たちのことを「じぃじ、ばぁば!」と
   呼んでくれました。そのくったくのない笑顔に、終始笑みがこぼれ、言葉のピ
   ンポンも弾んで、絶え間ない笑いの中に楽しいひと時を過ごさせていただきま
   した。

    お子さんの成長、育つ力にはいつも驚かされます。先週までは10歩の歩み
    だったお子さんが、今日はとことこ歩いている姿に驚いたり、なんでもお口
    に入れてなめていたお子さんが、いつしかなめなくなり、そのおもちゃ本来
    の遊び方を楽しんでいる姿には、もうそれだけで感動です。

     ましてや、1年ぶりにお会いしたHちゃんの心身共に成長した姿にふれる
    ことは、この仕事をさせてもらっている者として、最高の喜びです!

     Yさん、本当にありがとうございました。
    新潟に来られる機会がありましたら、またぜひお顔を見せてください。

     💛花だよりです。
花の大好きな先輩から数年前にいただいた岩桜です。
我が家では、春先一番に咲いて、花壇に彩りをそえてくれます。
気品あるサクラの花とは一味違う、愛らしさがありますよ。
チューリップ
春が来るのを土の中でじっと待つ、辛抱強い花ですね。
入園・入学の頃を待ちわびるかのように、空に向かって首を
伸ばしています。咲かせる花の色は赤だったかな?黄色?楽しみです。
クリスマスの頃には咲きませんが、通称クリスマスローズです。
我が家では決まってこの時期になると咲いてくれる律儀な花です。
美しい花なのですが、下にうつむいているようで、とてもけなげに感じます。

     今年も利用者さんの何人かのお子さんが、保育園や幼稚園に入園され
    ると聞いています。新しい環境(人・物・施設)に慣れて、笑顔いっぱい
    の園生活を送られることを心より願っています。

     私(たち)も花々のように、けなげに、ひたむきに強く、新たに出会う
    お子さんたちを全力で応援していきたいと思います。
     「○○じょうずにできたね。」「かしこいね。」「かわいいね。」
    心地よい言葉、メッセージをたくさん伝えていきたいと思います。

     余談ですが、…。
    泣いているお子さんと関わる時、コミュニケーションのツールとして、
    知っている限りの歌をうたったりしています。あちらこちらから保育士
    の引き出しをひっぱりだしている私です。
     お子さんは、歌やリズミカルな動きが大好きですね。

     3月が間もなく終わろうとしています。
    「無事」に感謝し、心から御礼申し上げます。
    ありがとうございました。

    


         

2019年2月22日金曜日

子育てと絵本

 
 💛絆
   母乳での子育てを頑張っていらっしゃるお母さまがたくさんいらっしゃることは、
  嬉しいことです。我がルームの利用者さんたちも決して例外ではありません。
   お母さんが帰るのを待ち、と同時に、授乳タイムになる場合があります。赤ちゃん
  にとっての待望のおっぱいを飲んでいる時、「ウックン、ウックン!」(ゴックン
  ゴックン!)の音は?、まさに赤ちゃんにとっての至福の時のサインではないでしょ
  うか。三人の子どもを無我夢中で育てていた頃の記憶、夜中に何度も起こされたこと
  日中働いていたので断乳、卒乳がうまくいかなかったことなど苦い思い出も含め、過
  ぎてしまうと懐かしくて大切な思い出です。
下の娘がかつて愛用していたプーさんです。
モデルさんが不在のため、プーさんにお手伝いしてもらいました。
我がルームには、キャラクターさんはいないことが基本ですが、最近、
可愛い利用者さんとのコミュニケーションのツールとして、登場してもらいました。
(上手くないショットで、ごめんなさい!笑)

   お母さんのための「授乳ケープ」です。手先が器用な友だちが作ってくれたものを
  東京の娘が送ってくれました。「こころほいく」用として、お母さんのお役に立たせ
  てもらっています。

   子育ては決して楽ではありません。大変だからこそ、喜びも大きいのだと私は思い
  ます。お預かりしていたお子さん(赤ちゃん)が、お迎えにいらっしゃったお母さん
  に見せる笑顔を見るにつけ、「お母さんの力は偉大ですね。」とお伝えしています。
   中には、まさにタイムリーに、お母さんの声でお昼寝から目覚める赤ちゃんもいま
  す。「さっきまでぐっすり眠っていたはずなのに…。不思議と分かるのですね。」

  💛カモさんの散歩?
   
エサが豊富なのでしょうか。仲間が増えつつあるようです。

   家の近くを流れる川で時々目にする光景です。私はついつい足を止め、車を止めて
  見てしまいます。
   お母さんガモ?先頭に、小ガモらしきカモが数羽つらなって泳いでいる姿が、なん
  とも微笑ましいのです。「エサは見つかったかな?」「子どもにも分けてあげて
  ね。」おせっかいおばさんは、こうつぶやきながらなんとかこの光景を写真におさめ
  たいと思い、シャッターを押します。

目の前をバサッと飛んでいくカモさん。カモが飛べることを忘れていた私でした。
  渡り鳥でしたね。(笑)

   カモさんの行列と言えば、…。
ぶんとえ ロバートマックロスキー やく わたなべ しげお
福音館書店 発刊
単色で描かれているとは思えないくらい
豊かさが、読み手の想像力をふくらまさせてくれます。 
このお話(絵本「かもさんおとおり」)を思い出します。
   かもの一家の引っ越しを温かなまなざしで見守るボストンの市民(人間たち)と
  渋滞する車の交通整理などをして、手助け応援するおまわりさん。そして、
  主人公のかものマラードさんとマラードのおくさんが、すをつくる場所を探し
  求める場面からこのお話は、始まります。

   文中から~
    「かものマラードさんと マラードのおくさんは、
     すをつくるばしょを さがしていました。
     マラードさんが、よさそうなばしょを みつけるたびに、
     マラードおくさんが、そこはだめよ と、いうのです。

     もりのなかには きつねがいるし、みずのなかには かめがいる。
     マラードおくさんは、きつねがいたり かめがいたりするところで
     こどもをそだてるのは いやでした。
      ですから、かもさんふうふは とびつづけました。」 —後略ー

    そんなこんなで、かもさんふうふは、子育てが安心で安全にできる場所を
   探し、川から公園へと8羽の子がもを連れて引っ越していく姿が、愛くるしく、
   応援したくなる要素なのでしょうね。

    親子愛っだったり、夫婦の愛だったり、街の人たちとの心温まる交流だったり、
   このお話の中に流れるあったかいものを子どもたちに伝えたくて、読んであげて
   いた1冊でした。 

    時代を越えて 国を越えて たとえ動物であっても
   子どもに対する思いや愛情に優るものはありませんね。

  「生れてきてくれてありがとう。」「生んでくれてありがとう。」
  こんな言葉を聞くにつけ、幸せな気持ちになります。絆・・・

2019年1月27日日曜日

環境(人と物)

  💛子どもの心に寄り添うということ

     全国的に猛威を振るっているインフルエンザですが、孫が通っている
    学校でも例外ではなく、クラスが学級閉鎖で3日間休みとなりました。
    つい先日のことです。連絡網であらかじめ知っていたのですが、孫が帰宅
    すると、第一声に「やったぁ!」と言いました。

     その言葉を聞くと、私はついこう言ってしまったのです。「インフル
    エンザが移らないように、家で待機している休みだから、友だちとは遊べ
    ないよ。」と。余計な一言だったなと思います。孫はただ、思いがけない
    休みが嬉しかっただけなのだからと分かっています。

     こんな時、「そうだね。」の一言がなぜ言ってやれないのかと反省し
    ました。まず、子どもの言葉を受け止めてやる。「そうだね。」と心に寄
    り添って、それから「ああじゃない、こうじゃない。」と、伝えたいこと
    があればそれからでも遅くはないのです。

     知らないうちに子どもの心を傷つけていることがあるかもしれませんね。
    嬉しい気持ち、泣きたい気持ち、怒りたい気持ちに寄り添って、「そう
    だね。」と受けとめてもらったら、どんなにか心が救われることでしょう。
    まずは肯定的に受け止めてやることが、「子どもの心に寄り添う」ことへ
    の近道ではないでしょうか。

     「分かったよ。泣きたかったんだね。いっぱい泣いていいんだよ。」
    時には、泣きたいお子さんもいたりして、そんな時の秘策?は「泣きたい
    心もち」に共感して、寄り添うことです。
     「いい子だから、泣かないでね!」は、逆効果かな?と思います。

「富士山うたごよみ」
俵 万智 短歌・文 / U・G・サトー 絵
福音館書店 刊 
この絵本の中の「大寒」の侯の短歌に、

           「寒いね」と話しかければ
           「寒いね」と答える人のあたたかさ

     「そうだね」まさに共感のすばらしい言葉ですね。
     「大寒」が過ぎて、新潟もこの冬初めてのたくさんの雪が降りました。
     やっぱり、…。「寒いですね。」

    💛お手玉
      
赤・緑・黄・白・橙・青・グレー・黒の8色のお手玉たち
ついに、(やっと)お手玉が完成しました!
     「見立てお手玉があるといい!」と宣言してから、なんと5か月の月日
     が流れていました。

      そして、「さあ、やるぞ!」と材料を揃え、作り始めてから完成に
     こぎつくまでに3か月を費やしました。私の「作りたい!」という思い
     に寄り添って、全面協力をしてくださったサポーターさんのお陰あって
     のことです。感謝、感謝です。

      「このお手玉を見立てて遊ぶお子さんの姿を早く見たい!」
     そんな思いが、手先が不器用な私をかりたててくれました。でも、
     正直大変でした。難しかったです。(笑)

      赤は、いちごになったり、りんごになったり、ミニトマトになります。
     緑は、ブロッコリーの野菜たち。黄色は、卵やバナナなどなど。子ども
     の想像力は、見立てる力の原動力になっています。花ガラと組み合わせ
     ながら上手に遊んでいるKちゃん。


      
      ちょっと高すぎるキッチン台を工夫する方法を考えているうちに、
     この数か月の月日が解決してくれました。Kちゃんの身長が伸びたこと
     に助けられたのです。(実は…、ジャストフィットするうまい方法が
     見つけられませんでした。)

      たまたまなのか、Kちゃんのままごと遊びは、この間休止していまし
     た。すべて分かっていたかのように、最近、ままごと遊びが復活しまし
     た。
      
      「おねえちゃん、はやくチャーハンつくって!」と、(ちびっこ)
     お母さんからの「はやく!」コールが飛んできます。
      
      「早くという言葉は、心地悪い言葉だから『早く!』って言わない
     でね。」と私は、答えています。(笑)



2019年1月24日木曜日

よもやま話


   🌸新しい年が明けて、もう1か月が過ぎようとしています。早いものですね。
    初詣は、4日に弥彦神社に参拝してまいりました。参拝後には、お土産店
    でおでんを食べることが長年の我が家の恒例行事になっています。

     神社では、今年一年の平穏無事を祈ることはもちろんですが、家族、そ
    して「こころほいく」を利用してくださる皆さまの健康と無事を祈らせて
    いただきました。

     遅ればせながらのごあいさつで心苦しいのですが、今年もどうぞよろしく
    お願いいたします。スタッフを代表してご挨拶申し上げます。

     七草粥、鏡開きなど習慣や行事は大切にしたいと思っています。小正月
    にはまゆ玉を飾りたいと思い、久しぶりに本町まで買い物の足を伸ばしま
    した。ところが、行って「ビックリ!!」です。とても日曜日の商店街と
    は思えない、あまりにも閑散としたその有様に愕然としてしまいました。
    おばちゃん達のお店は出ていなくて、結局まゆ玉は手に入りませんでした。

     私自身も久しぶりの本町だったので、いつからこんな風に変わったのか
    分かりませんが、時代の移り変わりに寂しさを感じました。

     かつて、保育園児と共に伝統行事や季節の歳時記を大切に育んできた
    ことは、過去形で終わらせたくないと思っています。

     月を越すと間もなく節分、立春がやってきますね。
    
    💛お昼寝

     利用される方々のご希望によりお預かりする時間および時間帯は様々です
    ので、ルームでのお昼寝は、お子さんの月齢・年齢・生活習慣によってまち
    まちです。

     保育園のようにディリープログラムがあって「お昼寝の時間」が決まって
    いる訳ではないので、あくまでもお子さんの状態によって寄り添いながら進
    めております。「眠たい!」サインが見えてきたらタイムリーな時間となり
    ます。無理に寝せるということはしませんが、遊んでいる足がもつれてきて
    危険が伴うような場合は、全力で「眠れる」態勢を整えます。

     「早く寝て欲しい!」という焦りは禁物です。以心伝心で、うまくいきま
    せん。「眠たくなったら、寝てね。」の気持ちで子守唄を歌いながら、ゆり
    かご状態で関ります。

     足をもつれさせながらも頑張って遊んでいたRちゃんが、ある日からお昼寝
    をするようになりました。ルームの環境に慣れてきて、すっかり安心して身を
    ゆだね、眠ってくれるようになってのです。嬉しい出来事でした。

     お子さんはもちろんのことですが、利用者の皆さまから安心してお預けいた
    だけるような居場所つくりに、これからも心を尽くしていきたいと思っていま
    す。

    💛絵本からの発展

     ある日のこと。
    年長さんのKちゃんとままごと遊びをしていて、「遠足のお弁当をつくろう!」
    ということになりました。タイムリーなことに絵本棚には、「おべんとう」
    (小西英子さく/福音館書店刊)の絵本がありました。ページをめくるにつれ、

          ふっくら ほかほか たきたてごはん
          つぎに あつあつ ミートボール
          それから ふんわり たまごやき
             —(中略)—
          ほうら できたよ おべんとう
          ほらほら とっても おいしそう
      
<小西英子 さく 福音館書店刊>
子どもの心をくぎ付けにしてしまいそうな、それは、それは美味しそうな
   お弁当が出来上がったところで、このお話は終わっています。

    この絵本を見ながら見立ての食材を集めてのお弁当作りが始まりました。
   もちろん、絵本に描かれているように、お弁当箱とハンカチも用意しました。

    出来上がりは、お世辞にも「美味しそう!」とは言えませんが、ここは
   子どもとの共感です。

    「美味しそうだね。」「遠足に出発!」と遊びが発展していきました。

    そして、ある日の夕食。
Kちゃんがチョイスして、盛り付けました。
大好きな絵本が実生活とつながった時、
   絵とことばとが一体となって、子どもの心に落とし込まれていくことでしょう。

2018年12月22日土曜日

絵本大好き! 9


     💛 師走の風景と絵本『てぶくろ』

       早起きが苦手な私ですが、「ピピピピピッ!」という鳥の鳴き声
      に目覚めることがあります。そんなある日、「ピピピピピッ!」と
      いう鳴き声に誘われて外に出ると、隣の家の柿の木に群がっている
      スズメたちの姿がありました。枝に残されている柿の実をついばん
      でいるのです。無心についばんでいる姿が、何とも愛らしかったで
      す。

       「美味しそうに食べているけど、渋くないの?」と聞きたいと思
      いながら、しばらく眺めていました。食べ物が少なくなるこの季節
      に、群れでシェアしている姿にほっとしつつ、我が家のことを思い
      出しハッとしました。

       「今年は被害がなくてよかった!」と鳥侵入防止の網を取り付け
      た干し柿作りに満足していたことです。スズメたちが柿の実を一生
      懸命ついばむ姿を見て、何だか後ろめたい気持ちになり、「意地悪
      なことをしてごめんなさい!」とスズメに伝えたくなりました。

       シェアと言えば、…。
      この季節に必ずと言っていいほど、子どもたちに読んであげていた
      絵本『てぶくろ』を思い出します。
          
<ウクライナ民話>
エウゲーニー・M・ラチョフ え
うちだ りさこ やく 
福音館書店 刊

       雪が降るある日のこと。おじいさんが森を歩いていて、てぶくろ
      の片方を落として行ってしまいました。物語はここから始まってい
      くのですが、…。じつは、後からついていくこいぬがいたのです。

       すると ねずみが かけてきて、てぶくろに もぐりこんで 
       いいました。
       「ここで くらすことに するわ」

       そこへ かえるが ぴょんぴょん はねてきました。
       「だれ、てぶくろに すんでいるのは?」
       「くいしんぼうねずみ。あなたは?」
       「ぴょんぴょんがえるよ。わたしも いれて」
       「どうぞ」
       ほら、もう 二ひきに なりました。
       
       うさぎが はしってきました。
       「だれだい、てぶくろに すんでいるのは?」
       「くいしんぼうねずみと ぴょんぴょんがえる。あなたは?」
       「はやあしうさぎさ。ぼくも いれてよ」
       「どうぞ」

       もう これで 三びきに なりました。

               ー中略ー

        つぎつぎにやって来る、おしゃれぎつねに、はいいろおおかみに
       きばもちいのししとこのやりとりを繰り返し、狭くて窮屈ながらて
       ぶくろの中をシェアし合っている森の動物たち。

        最後にやって来たのが、のっそりぐまでした。
      
         


        「うおー うおー。わしも いれてくれ」
        「とんでもない。まんいんです」
        「いや、どうしても はいるよ」
        「しかたがない。でも、ほんの はじっこにしてくださいよ。」
        これで七ひきに なりました。てぶくろは いまにも 
        はじけそうです。

         そして、エンディング。

                         てぶくろが片方ないのに気がついたおじいさんは、探しに戻って
        きます。もちろんこいぬもいっしょです。

         「てぶくろは、むくむく うごいています。」 (文中)

         「わん、わん、わん」とこいぬがほえたてると、七ひきの動物
        たちはびっくりして、森のあちこちに逃げていきます。

         「そこへ おじいさんが やってきて てぶくろを ひろい
         ました。」とこの話は結ばれています。

          てぶくろの中に七ひきの動物が入る?大人は、「現実的には
         ありえない!」と思うでしょう。でも、子どもは違います。
         次々に登場するユーモラスな動物たちに感情移入し、ワクワク
         ドキドキしながらこの物語の世界にひきこまれています。この
         物語のてん末にかたづを飲み、楽しんでいます。子どもにとって
         身近で大好きなてぶくろにこんなドラマが生まれたら、きっと素
         敵ですね。

          担任をしていた頃、この時期に行われる発表会で、
         「てぶくろ」の劇遊びを楽しんだことが、今では楽しい思い出
         です。

          お預かりする赤ちゃんの中には、絵本がまだおもちゃの段階
         のお子さんもいます。そんなお子さんには押しつけたり、無理
         じいすることなく、子どもがやりたいようにあるがままの姿を
         受け止めつつ、1冊、また1冊と投げ出すたびに、「これは
         ○○だね」「これは△△だね」と、言葉(題名)を添えて伝え
         ています。

          そんな繰り返しの中で、お気に入りの1冊の絵本と出会って
         くれた時は、嬉しいですね。(笑)

          そんなこんなで3,4日費やしているうちに大変なことが
         起きてしまいました。隣の家の庭に職人さんが入り、冬囲い
         の作業が始まったのです。見ると、たくさんあった柿の実が
         1つ残らず落とされていました。スズメたちの落胆している
         様子が目に浮かぶようです。 
       

2018年11月8日木曜日

実りの秋、収穫の秋 第一弾!


  💛 干し柿
     
      
<我が家のベランダ風景>
今年は、ネットを張らせてもらいました。どこかで見ている鳥さん、
ごめんなさい!

奥と手前で柿の色合いの違いは、初回、2回目、3回目の
干した時期の違いによるものです。

     干し柿作りは、我が家の恒例行事になりつつあります。ご近所の方の
    ご厚意で始まったことでしたが、今では、喜んで食べてくれる人の顔を
    想像しながら柿の皮むきにいそしんでいます。(笑)

     生のままでは到底食べられない渋柿が、天日とこの時期の冷たい風に
    当たることで、甘くおいしく食べられるようになり、かつ、体にいい
    効能がたくさんあるということで、先人の知恵には頭が下がります。

     
<出来上がった干し柿にお茶を添えて>
ハロウィーンの日、利用者のお嬢さんと一緒に
ちらし寿司を夕食に食べました。その空き容器と共に
収穫の喜びを分かち合うことにしました。

      いざ食べてみると、どうもお口に合わなかったようです。

     柿の皮をむく様子や吊るしてあるすだれ状態の柿を見る
    ことで、「干し柿を食べる」という「食の体験・食育」へと
    つながる試みをしたのですが、旺盛な好奇心とは別物でした。

     「五感を培う」というねらいは充足されたかな?と自己満足
    している私です。

     干し柿の食感は、好き嫌いが分かれるところですが、…。
    「美味しいからどうぞ!」と人にすすめることが苦手な私は、
    目下のところ、隣人の息子と遠方にいる娘二人のみにお裾分け
    しました。

     昨年の今頃も紹介しましたが、「泣いた赤鬼」のお話に出てくる
    「おいしいおかしがあります。おいしいおちゃもあります。ぜひ
    あそびにきてください。」と、まさにそんな心境です。

     話が少しそれますが、…。
    10月に開催された、おもちゃの店「クルテク」主催の「保育セミナー」
    に、私はスタッフの一人として参加させてもらいました。
     そこで新たな学びをたくさんさせてもらいましたが、今回、私の中で
    ストンと落ちた言葉があります。
     「ウエルカム」です。

     私たち夫婦が利用者さんと向き合う時につねに心掛けていることは、
    まさにこの「ウエルカム」の心持ちです。お子さんに対しても同じです。
    そんな心持ちでお子さんと向き合うことで、泣いている赤ちゃんが
    ニッコリ笑ってくれる瞬間が、至福の時です。

     余談ながら、「おじいちゃんの方がいい!」という赤ちゃんもいたり
    して、夫は得意顔です。(笑)

     今秋の収穫祭の集大成!
    「美味しい柿を召し上がってください。美味しいお茶もございます。」