中央は「福の神」(美濃和紙製) 20数年前、研修で岐阜に行った時に求めました 後方の葉牡丹/花言葉は「慈愛」 今時の園においては、落花生ではなく紙製の豆が主流のようです |
保育園で働いていた頃、ある園でのことです。
節分の日の私の役割は、「福の神」を演じることでした。「子ども達が豆をまいて鬼を追い払った後に、着物姿の福の神が現れて春を呼び込む。」という設定だったと思います。節分の行事を担当した職員の遊び心からの提案だったと思います。(今思えば、めったにできない貴重な経験をさせていただきました。後輩に感謝です。)
今年は、病気や災害を追い払いたい気持ちが例年よりも強く、しまい込んでいたお面の存在を思い出して、出してみました。全く劣化しておらず、久々に表舞台に登場させてみました。(笑)
お福さんの横で赤鬼が小さくなっているのが、可愛いですね。
「鬼は外!福は内!」たくさんの福や幸いを呼び込みたいです。
豆をまく人と鬼役と役割分担をして、豆まきをしました。
その後は、大人だけの茶会を開き、赤鬼をパックン!
抹茶と共に飲み込みました。(笑)
正真正銘の鬼退治!!
今年もリアルタイム、お預かりのお子さんはいらっしゃらないのですが、
冬と春の季節の節目である「節分」に「厄を払い、福を願う」伝統行事を大切にしていきたいと思っています。明日は、「立春」です。本当の春が待ち遠しいですね。
💛絵本「だいじょうぶ だいじょうぶ」
いとうひろし◎作・絵 講談社刊 |
「ぼくが いまより ずっと あかちゃんに ちかく、
おじいちゃんが いまより ずっと げんきだった ころ、
ぼくと おじいちゃんは
まいにちのように、おさんぽを たのしんでいました。」
おじいちゃんとの散歩で、いろんなことに遭遇し、たくさんの発見をし、世界を広げ成長した「ぼく」とおじいちゃんが主人公のお話です。
「でも、あたらしい はっけんや たのしい であいが ふえれば ふえるだけ、こまった ことや、こわい ことにも、であうように なりました。」
(中略)
だけど その たびに、おじいちゃんが たすけてくれました。
おじいちゃんは、ぼくの てを にぎり、おまじないのように つぶやくのでした。『だいじょうぶ だいじょうぶ』」
ぼくが、いろんな困難に遭遇した時にかけてくれるおまじないのような言葉、
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
「ぼくと おじいちゃんは、なんど その ことばを くりかえした ことでしょう。」
「なんども ころんで けがも したし、
なんども びょうきに なりました。
でも、そのたびに、すっかり よくなりました。」
こうして、ずいぶん おおきくなった ぼくのばんです。
「(ずいぶん歳をとった)おじいちゃんの てを にぎり、
なんどでも なんどでも くりかえします。
『だいじょうぶ だいじょうぶ』
だいじょうぶだよ、おじいちゃん。」
おじいちゃんの てを にぎり、 なんどでも なんどでも くりかえします。 「だいじょうぶ だいじょうぶ。」 だいじょうぶだよ、おじいちゃん。 |
おじいちゃんの愛情に包まれて優しい大人に育った「ぼく」と孫への愛にあふれたおじいちゃんのお話に、熱いものがジワジワとこみ上げてきて、読み終わると心がほっこりする絵本です。
何でもかんでもだいじょうぶな訳ではなく、しっかり根拠を持って、冷静に「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言ってあげられる、そんな大人でありたい願い、この絵本を子どもたちに読んでやった記憶があります。
辛い時にこそ、この言葉を思い出して、おまじないのように言いたい!
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
今だからこそ、子ども達に読んであげたい絵本の1冊です。