💛干し柿のお客さま
ご近所の方のご厚意と夫の熱い思いで、今年はたくさんの干し柿が
できました。先日、「お好きな方どなたでもどうぞ!」とお誘いした
ところ、早速珍客?が来てくれました。その珍客とは?…
我が家の庭、モクレンの木に作られた鳥の巣です。施工主はわかり
ませんが、家の主が知らぬ間にコツコツと作り上げたものです。実に
見事にできていて感心させられます。
季節は移り、葉がすっかり落ちてしまいましたが、巣はいまだ健在
です。
さて、我が家の動向を伺いながら行き来している鳥たちがいるに
違いないと確信しました。「どうぞ!」の誘いを受けてくれたのだ
から、嬉しい?限りです。(笑)
やはり「巣」と言えば、この1冊を忘れることができません!
「こすずめの ぼうけん」です。
<ルース・エインワイス作 石井桃子訳 堀内誠一画
福音館書店刊>
なぜこの本が好きなのかと言えば、長年保育の仕事に携わってきて、
やはり親の愛にまさるものはないという思いがあります。
巣立ちの準備を始めたすずめの親子の物語です。まさに今飛び
立とうとするこすずめを愛情いっぱいに見守るおかあさんすずめ。
勇気をふり絞って飛んでいくこすずめ。途中いくつかの困難に
遭いながら、強くたくましく成長していくこすずめ。
エピローグは、
「わたしは、おまえのおかあさんじゃないの。きょうは、いちにち、
おまえを さがしていたんですよ。わたしのせなかに おのり。
いえまで おぶっていってあげるから」
子どもを一心に思う親の愛とやさしさが痛いほどに伝わってきま
す。子どもだった自分と子どもの母である自分と今をまさに生きて
いる自分と幾つもの自分を演じながら、この絵本のもつ世界観がた
まらなく好きです。
実は、お薦めしたい絵本の「No1」です。
家族を始め、周りの皆さまのやさしさに支えられて今の自分が
あると感じる今日この頃です。