2017年11月26日日曜日

絵本大好き! 4

  
  💛干し柿のお客さま

     ご近所の方のご厚意と夫の熱い思いで、今年はたくさんの干し柿が
    できました。先日、「お好きな方どなたでもどうぞ!」とお誘いした
    ところ、早速珍客?が来てくれました。その珍客とは?…

    

     我が家の庭、モクレンの木に作られた鳥の巣です。施工主はわかり
    ませんが、家の主が知らぬ間にコツコツと作り上げたものです。実に
    見事にできていて感心させられます。
     季節は移り、葉がすっかり落ちてしまいましたが、巣はいまだ健在
    です。

     さて、我が家の動向を伺いながら行き来している鳥たちがいるに
    違いないと確信しました。「どうぞ!」の誘いを受けてくれたのだ
    から、嬉しい?限りです。(笑)

     やはり「巣」と言えば、この1冊を忘れることができません!
            「こすずめの ぼうけん」です。

     

        <ルース・エインワイス作 石井桃子訳 堀内誠一画 
                           福音館書店刊>

     なぜこの本が好きなのかと言えば、長年保育の仕事に携わってきて、
    やはり親の愛にまさるものはないという思いがあります。

     巣立ちの準備を始めたすずめの親子の物語です。まさに今飛び
    立とうとするこすずめを愛情いっぱいに見守るおかあさんすずめ。
    勇気をふり絞って飛んでいくこすずめ。途中いくつかの困難に
    遭いながら、強くたくましく成長していくこすずめ。

     エピローグは、
    「わたしは、おまえのおかあさんじゃないの。きょうは、いちにち、
    おまえを さがしていたんですよ。わたしのせなかに おのり。
    いえまで おぶっていってあげるから」

     子どもを一心に思う親の愛とやさしさが痛いほどに伝わってきま
    す。子どもだった自分と子どもの母である自分と今をまさに生きて
    いる自分と幾つもの自分を演じながら、この絵本のもつ世界観がた
    まらなく好きです。
 
        実は、お薦めしたい絵本の「No1」です。

     家族を始め、周りの皆さまのやさしさに支えられて今の自分が
    あると感じる今日この頃です。