2017年12月17日日曜日
絵本大好き! 5
💛12月
12月に入るとまずやること言えば、クリスマスの飾り付けをして準備
をすることです。小さなお客さまが遊ぶ空間はもちろんですが、玄関脇の
柊に飾りをつけ、玄関フロアもそれらしく飾り付けをするのが、この時期
の唯一の楽しみです。
孫にばばちゃんと呼ばれるこの年齢になっても、この時期になると心が
浮き立ちます。
先日、
「大人には、サンタクロースは来ないの?」と孫に聞かれました。
「子どもの時に来てくれたから、大人になったから来ないと思うよ。」
「そうなの?」と、大人はかわいそうだねと言わんばかりの孫の表情
でした。
サンタクロースへの手紙を書いている可愛い孫です。(笑)
実家は商売をしていましたので、クリスマスはまさに書き入れ時でした
から、孫の手も借りたい忙しさでした。そんな中、朝目覚めた私の枕元に
は真っ赤なブーツが置かれていました。お菓子がいっぱい詰まったブーツ
です。
豊かな物に恵まれた今日とは違い、「えっ?」と思われるようなこと
かもしれませんが、子どもだった私にはかけがえのないものでした。
サンタクロースは、子どもたちの夢を運んでくれると信じていた子ども
だった私は、今もここにいます。
💛クリスマスが近づく頃、子ども達に読んであげたい絵本のうちの
1冊です。
『サンタクロースって ほんとうにいるの?』
てるおか いつこ:文 すぎうら はんも:絵
福音館書店刊
「ねぇ サンタクロースって ほんとうに いるの?」
「いるよ」
「えんとつがなくても くるの? ドアにかぎが かかって
いても くるの?」
「へいきさ」
「どうして ぼくのほしいものが わかるの?」
「こどもの ほしがっているものが わかっているひとだけが
サンタクロースになれるんだよ」
―中略ー
結び文は、
「ねぇ ほんとうにいるの?」
「いるよ
サンタクロースはね、こどもを よろこばせるのが
なによりの たのしみなのさ
だって こどもが しあわせなときは みんなが しあわせな
ときだもの
サンタクロースは ほんとうにいるよ
せかいじゅう いつまでもね」
子どもが抱く素朴な疑問に、お父さんがていねいに答えている
やりとりが書かれています。何気なくさらりと書いているようで
すが、実は、一言一句ことばを選び、歳月をかけてこの絵本は作
られたと後日談で編集者から聞きました。
子どもの夢を大切に育む作者の思いが伝わってきます。
💛クリスマスを楽しみに待つ子どもの心を代弁してくれる最高の
絵本だと思います。
シュトーレンを毎日ひと切れづついただきながら
クリスマスを楽しみに待っているこの頃です。(笑)