2022年10月30日日曜日

秋の収穫祭

 

私は、「ハロウィン」が大好きです。

ランタンになったかぼちゃは愛嬌があって、可愛いですし、食べ物としてのかぼちゃも栄養価が高く、美味しくて大好きです。そして、何よりもかぼちゃ色は明るくて、元気が出る気がします。

 

ここ数年来、10月に入るのを待って、ハロウィングッズを出し、玄関や部屋などにさりげなく飾って楽しんできました。

 

そんな矢先、県外に転出された利用者さんから嬉しいプレゼントが届けられました。10月が誕生月だったことを覚えていてくださったこともサプライズでしたが、お子さんたちの手作りメッセージが入っていて、かけがえのない宝物をいただいた気持ちになりました。

 

早速、玄関ギャラリーに飾らせていただきました。


3人の子どもたちが、折り紙を折りながらおしゃべりしている姿が

目に浮かんできて、楽しそうな笑い声が聞こえてくるようです。

元気をいただきました。ありがとうございます。

これからも健やかに成長されることを新潟の地で心より願っております。

 

 

260個余の干し柿
吊るした日が違うことから、柿色に濃淡が生まれました
今年も鳥よけの網をつけさせていただきました
鳥さん、ごめんなさい!

 これもまた数年来、恒例になってきた干し柿作りです。毎年、ご近所の方のご厚意で柿をいただきます。今年は、一部を自分たちの手で収穫する作業も体験させてもらいましたので、干し柿用に切ることの大変さを知り、改めてその方のご厚意に感謝いたします。

 

柿の皮を剥き、一つずつ紐に結わえ、軒下に吊るす。作業は確かに大変なのですが、「美味しい!美味しい!」と喜んで食べてくれる人の顔を思い浮かべると、その大変さも張り合いに変わり、「頑張ろう!」という元気が湧いてきます。()

「寒風にさらされて、あまくなれ、あまくな~れ!」と、空を見上げ、願います

 

以前にも触れさせていただきましたが…。

こんな時期でもなければ、「(出来上がった干し柿を)どうぞ召し上がってください。」と、お客様(利用者さん)にお出ししたいところです。(もちろん好き嫌いはあるのですが…。)

 

「美味しいお茶もありますので、ぜひ遊びに来てください。」と、看板に書き、友だちの来訪を心待ちにした赤鬼の気持ちが分かるような気がしてくるのです。(浜田廣介原作「泣いたあかおに」のお話の一節です。)

 

コロナ禍にあって「辛い」と感じる時があります。

お預かりした赤ちゃんを抱っこしていて、顔をじっと見つめられる時があります。そんな時、マスク越しでしか微笑み返しができないことが残念ですね。愛おしさと同時に寂しさを感じる瞬間です。

 

さて、明日はハロウィン。

童心に帰って、呪文を唱えてみようかと思います。

「トリック・オア・トリート!」

浮遊するいろんな悪霊を払えたら…、いいですね!

 

 

2022年10月10日月曜日

おつきさまに見守られて

 

金木犀が咲く頃。



利用者さんの車が発車するのを見送ると、花の香りが漂ってきて、その甘い香りに癒されます。

短時間の預かりとは言え、大切な命をお預かりする仕事をさせていただいていることに緊張する日々ですが、利用者の親子さんの笑顔と共に、一日の仕事を無事終えるとほっとします。

 

今日は十三夜。(満月が見られるかどうか心配な空模様ですが。)

ここ数日お天気が安定していましたので、月が見られる日が何日かありました。だんだんと丸くなっていくお月様を見ていると、「まるでお月様に見守られているような」そんな不思議な感覚になります。いつだったかも、同じようなことがあったような気がします。長い時間お預かりしたHくん(当時3歳)を無事見送った時、「お月様が見守ってくれているなあ」と、ほっとした覚えがあります。

 

Hくんは本が大好きなお子さんで、その日も5,6冊を読んであげました。その中の1冊に、「おつきさまこんばんは」(林明子さく/福音館書店刊)という、どちらかといえば0,1歳向きの絵本ですが、とても気に入っていました。





おつきさまが黒い雲に隠れたかと思うと出てきて、

「あー よかった

おつきさまが わらっている

まんまる おつきさま

こんばんは

こんばんは」   ―文中より引用

 

おつきさまがにっこり笑いかけています。まるで、絵本を見ている子どもに語りかけるように、にっこりと。

 

まんまるお月様に包み込まれるような、ほっこりとした気持ちにしてくれます。 

 

そして…。

最近時々来てくださるKくんは、11か月です。「おかあさん大好き!」時期に入り、いらっしゃると必ず泣く習慣が続いていました。それが回を重ねるにつれ慣れてくれて、泣き方にも変化が見られるようになりました。そして、「今はわざと泣いているのかな?」という、余裕が生まれてきているように感じるほどです。

 

そんなKくんが今大好きな遊びは、「いないいないばあ」です。そして、語尾の「ばあー」がとても上手に言えるのです。

 

そうであれば、おもちゃ遊びの合間に「いないいないばあ」(松谷みよ子さく・瀬川康男え/童心社刊)の絵本を読んであげることにしました。

 

最初は猫のにゃあにゃあが、次にくまちゃん、次々に登場する動物たちといない いない、「ばあっー!」と楽しんでいるKくんの顔は、満面の笑顔です。泣いていたお子さんが、笑顔になる瞬間には感動しかありません。

 

Kくんが次に来られる時があったら、「おつきさまこんばんは」を読んであげたいと思っています。(おつきさまが)出てくると隠れ、そしてまた出てくるが、一種のかくれんぼ、いないいないばあ遊びにつながるものがあるからです。

 

「ばあっー!」と言った時のKくんの顔を想像すると、わくわくしてきます。

 

Kくんにとって、お母さん以外(もちろんお父さんもですが)に安心して甘えられる、信頼できる人に私たちがなれていたならば、それは、それは嬉しいことですね。

 

短時間の預かりは、まさに「一期一会」のお付き合いです。この瞬間としっかり向き合って、お子さんの今を大切に寄り添っていきたいと思います。