2024年7月22日月曜日

おもちゃの力

 

<ミモザ/花言葉は感謝>
5月、花が終わるのを待って鉢から地に移しました
狭い場所からの解放感で、
空に向かって伸び伸びと育ち中!
子どもの成長と同じですね

先日のこと。

 

朝ドラを見ながらのんびりと朝食を摂っていると、1本の電話が入りました。「今日、これから預かってもらえますか?」という、Nさんからのご依頼でした。「微熱があるお子さんを園に預けられない。」とのこと。急でしたが、お断りは出来ないという事情だと思いました。

 

猛ダッシュで食卓を片付けて「こころほいく」に環境を万全に整えて、Uちゃんの親子さんをお迎えさせていただきました。

 

Uちゃんは、以前お預かりしたことのあるTくんの妹さんで、2歳の女児であること以外にプロフィールが全く分かりませんでした。「いやいや期」真っただ中?多分こうであろうと勝手な想像を巡らせ、泣かれるだろう姿を予想しておりました。

 

ところが、予想は見事に外れ、「本当に初めてだったかしら?」と目を疑うほどに、泣くどころか、終始笑顔のUちゃんでした。初めての環境にすぐに馴染んでくれて、おもちゃで遊び始めたUちゃん。

 

普段通っている園にも同じようなおもちゃがあるのでしょうね。キッチンでのままごと遊びがお気に入りのようです。リングチェーンをごちそうに見立てると、茶碗を差し出し、「(おじいちゃん)、どうぞ!」

 

目ざといですね。私たちは、すっかりおじいちゃんとおばあちゃんでした。(笑)

 

年齢の割に言葉が豊富で驚かされましたが、絵本が大好きで、お話が上手なお兄ちゃんTくんの影響が大きいのかな?と感じたところです。

 

「どうぞ!」の会話をやり取りしながら遊びに熱中していたはずのUちゃんが、「もしもし、ママ!はやくかえってきてね。」と、おもちゃの電話でママとお話しているのです。楽しく遊んでいて、ふとママのことを思い出したのでしょうね。

 

けなげですね。2歳そこそこの子どもが、電話に思いを託して、我慢をしている姿に胸に熱いものを感じました。

 

携帯電話の普及で、家庭に固定電話(機)がないのが当たり前な昨今。ほとんどのお子さんと言っても過言ではなく、従来型のこの電話機のおもちゃが大好きです!

 

<木製/電話>
(数字に見立て)丸い部分を押すとへこんで、応答性がある優れもの!


 誰が教えた訳でもないのですが、(子どもたちは、)受話器を手にすると耳に当て、おしゃべりを始めます。そこで、「ピッ、ポッ、パッ、ポッ、ピィ!」と「プルルル…」の効果音を入れてやると、すかさず、おじさんは自分の携帯を出してきて耳に当て、「はい!もしもしおじさんですよ。だれですか?」と応答するのが、定番の遊びの一つになっていました。

 

 「ママ、はやくかえってきてねー!」こんなことが2回ほどありましたが、お預かりの3時間はあっという間に過ぎました。

 

 体調が悪かったUちゃんのことを気にかけつつ、急いでお迎えに駆けつけて来られたことと思います。以心伝心、対面したUちゃんは笑顔でお母さんを迎えてくれました。もちろんお母さんも笑顔です。安堵感から嬉し涙が出るお子さんもいらっしゃる中、「こころほいく」での遊びが楽しかったことに違いないと、ホッと胸をなでおろしました。

 

 一つ付け加えさせていただくと、微熱があったはずのUちゃんでしたが、お母さんがいらっしゃる頃にはすっかり元気になっていて、「明日は保育園に行ける」ことを確信いたしました。「お母さん、良かったですね。」頑張るお母さんとUちゃんにエールを送りました。

 

 こんなことがあっての後日、次々お預かりさせていただいたMちゃん(1歳11カ月)と

Rちゃん(2歳10カ月)は、それぞれに自分の世界を持っていて、心の安定基地がしっかりとあることを感じました。お気に入りのおもちゃを見つけ、遊びを十分に楽しんでいたの

でもちろん泣いている暇はなく、笑顔で過ごしてくれていました。

一挙手一投足、お子さんのすることは可愛くもあり可笑しくもあり、終始笑顔が絶えない時間を過ごさせていただき、感謝しかありません。ありがとうございます。

 

 受け入れの準備をする緊張感。どんなお子さんかしらと想像するわくわく感。無事終えた時の安堵感。この三つ感覚のバランスがとれている時が最良の時です。

 

 広くは世界の戦争と平和のこと、毎日のように起きている世間を騒がせる事件のこと、またいつ起こるか分からない地震のこと、自分を含め家族の健康のことなどなど心配や不安がたくさんある中で、目の前にいるお子さんを見ながら、「子どもたちが未来に希望を抱ける幸せな社会であってほしい」と切に願うこの頃です。

 

 

<梅雨の晴れ間、きゅうりの葉の上で雨宿りするアマガエル>



  生態系の変化でさっぱり見かけなくなったカエルやカタツムリ、トンボたち…

 ぴょんぴょん跳んでいる姿を見かけると、つい嬉しくてシャッターを切りたくなります。

「ガンバレ!」一生懸命生きている生き物たちですね。

 庭の散策は、嬉しい発見がいっぱい!