3月末に「こころほいく」を閉じさせていただいてから、あっという間に月日が流れ、もう5月になるのですね。
この間、ミモザの黄色の花は散り、バラのつぼみが膨らみ、今はアイボリー色のブルーベリーの花が鈴なりに咲いています。そして、かつてIちゃんとそり遊びを楽しんだ庭には、玉ねぎとジャガイモがすくすくと育っています。
お子さんの命をお預かりするという重い責任を下ろして、花や野菜育てで癒されながら、おかげ様で平穏な日々を送らせていただいております。
そんな中、4月のとある日に、サプライズな出来事がありました。
かつてご縁をいただいたNさんご夫妻がEちゃんと一緒に訪ねて来てくださったのです。
お預かりさせていただいた当時は、赤ちゃんだったEちゃん。満3歳の誕生日を迎え、2年ぶりの再会でした。(昨年のマザーズデーにも来てくださったのですが、外出中の私はお会いできませんでした。)
面影はありましたが、すっかりお姉ちゃんの顔になったEちゃんに再会し、懐かしさでウルウルしてしまいました。当のEちゃんは、お父さんの陰に隠れて心なしか不安そうに見えました。お母さんの話によると、最近新しい園に移ったことで少し不安な様子があるとのことでした。
4月は環境が変わるお子さんや、それを支えるご家族にとっても希望と不安が交錯する繊細な月ですね。そんな時に「感謝の気持ちを伝えたい」と、わざわざ尋ねて来てくださったNさんご夫妻さまのご厚意に頭が下がる思いでした。「感謝の気持ち」をお伝えしなければならないのは、むしろ私(たち)の方なのです。恐縮しながらもEちゃんからの花束を受け取らせていただきました。「Eちゃん、ありがとう!」
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「お子さんに寄り添い、頑張っているお母さんに寄り添い、少しでもお手伝いができたらいいな」と、そんな願いだけで走り続けた7年半。
「こころほいく」にお子さんをお預けいただいたことで、お母さんの安心に繋がったのなら、こんなに嬉しいことはありません。Nさんに教えていただいたサプライズなひと時でした。ありがとうございました。
そして…。
終わることに名残を惜しんでくださったSさんから、4月早々にお電話をいただいたことも嬉しい出来事でした。
「また遊びに行きたいな!」と言っていたというお兄ちゃん(Sくん)の言葉と二人の弟ちゃん(Rくんとkくん)の近況を知らせてくださり、保育者冥利につきるとしか言いようがありませんね。ありがとうございました。
「こころほいくは閉じましたが、おもちゃや絵本はそっくりそのままにしてあります。どうぞお気軽に遊びにいらっしゃってください。」と、お伝えいたしました。
主のいなくなったおもちゃたちや絵本をいつ片付けることができるか?
今は全く未定です。これからゆっくり考えたいと思っている今日この頃です。
未練がましいようですが…。
伝えきれない感謝の気持ちを嬉しいエピソードと共に、「追伸」として書かせていただきました。
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7年半お世話になった「こころほいく」の看板 名残りの椿「侘助」が満開です 3月末から1か月間楽しませてもらいました ありがとうございました |