2024年2月3日土曜日

節分

 

中央は「福の神」(美濃和紙製)
20数年前、研修で岐阜に行った時に求めました
後方の葉牡丹/花言葉は「慈愛」
今時の園においては、落花生ではなく紙製の豆が主流のようです

保育園で働いていた頃、ある園でのことです。

 節分の日の私の役割は、「福の神」を演じることでした。「子ども達が豆をまいて鬼を追い払った後に、着物姿の福の神が現れて春を呼び込む。」という設定だったと思います。節分の行事を担当した職員の遊び心からの提案だったと思います。(今思えば、めったにできない貴重な経験をさせていただきました。後輩に感謝です。)

 

 今年は、病気や災害を追い払いたい気持ちが例年よりも強く、しまい込んでいたお面の存在を思い出して、出してみました。全く劣化しておらず、久々に表舞台に登場させてみました。()

 お福さんの横で赤鬼が小さくなっているのが、可愛いですね。

「鬼は外!福は内!」たくさんの福や幸いを呼び込みたいです。

 

 

 

豆をまく人と鬼役と役割分担をして、豆まきをしました。
その後は、大人だけの茶会を開き、赤鬼をパックン!
抹茶と共に飲み込みました。(笑)
正真正銘の鬼退治!!

 今年もリアルタイム、お預かりのお子さんはいらっしゃらないのですが、

冬と春の季節の節目である「節分」に「厄を払い、福を願う」伝統行事を大切にしていきたいと思っています。明日は、「立春」です。本当の春が待ち遠しいですね。

                

💛絵本「だいじょうぶ だいじょうぶ」

    

いとうひろし◎作・絵
講談社刊


「ぼくが いまより ずっと あかちゃんに ちかく、

おじいちゃんが いまより ずっと げんきだった ころ、

ぼくと おじいちゃんは

まいにちのように、おさんぽを たのしんでいました。」

おじいちゃんとの散歩で、いろんなことに遭遇し、たくさんの発見をし、世界を広げ成長した「ぼく」とおじいちゃんが主人公のお話です。

 

「でも、あたらしい はっけんや たのしい であいが ふえれば ふえるだけ、こまった ことや、こわい ことにも、であうように なりました。」

            (中略)

だけど その たびに、おじいちゃんが たすけてくれました。

 

おじいちゃんは、ぼくの てを にぎり、おまじないのように つぶやくのでした。『だいじょうぶ だいじょうぶ』」

 

ぼくが、いろんな困難に遭遇した時にかけてくれるおまじないのような言葉、

「だいじょうぶ だいじょうぶ」

「ぼくと おじいちゃんは、なんど その ことばを くりかえした ことでしょう。」

 

「なんども ころんで けがも したし、

なんども びょうきに なりました。

でも、そのたびに、すっかり よくなりました。」

 

こうして、ずいぶん おおきくなった ぼくのばんです。

「(ずいぶん歳をとった)おじいちゃんの てを にぎり、

なんどでも なんどでも くりかえします。

『だいじょうぶ だいじょうぶ』 

だいじょうぶだよ、おじいちゃん。」


おじいちゃんの てを にぎり、
なんどでも なんどでも くりかえします。
「だいじょうぶ だいじょうぶ。」
だいじょうぶだよ、おじいちゃん。


    

 おじいちゃんの愛情に包まれて優しい大人に育った「ぼく」と孫への愛にあふれたおじいちゃんのお話に、熱いものがジワジワとこみ上げてきて、読み終わると心がほっこりする絵本です。

 

何でもかんでもだいじょうぶな訳ではなく、しっかり根拠を持って、冷静に「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言ってあげられる、そんな大人でありたい願い、この絵本を子どもたちに読んでやった記憶があります。

 

辛い時にこそ、この言葉を思い出して、おまじないのように言いたい!

「だいじょうぶ だいじょうぶ」


 今だからこそ、子ども達に読んであげたい絵本の1冊です。

2024年1月29日月曜日

子どもの笑顔

 

 記憶に残る年の幕開けとなったあの日から、もうすぐ1か月が経とうとしています。いつもは月日の経つ早さに驚くばかりですが、この度ばかりは長く、長く感じられました。あの大きな揺れの記憶は、いまだ鮮明に残っています。

 

被災地の皆さまにとっても、厳しい寒さのなかにあっていろんな思いを抱きながらの1か月ではなかったでしょうか。

 

昨日より今日、今日より明日が少しでも良くなり、前に進むことのできる日々であって欲しいと願っております。心よりお見舞い申し上げます。

 

 かけがえのない子どもの笑顔について前回お話させていただきましたが、その笑顔の源は、やはり信頼と安心であることを改めて感じたエピソードを紹介させていただきます。

 

 もうすぐ8か月になるTちゃんを、およそ4か月ぶりに先日お預かりさせていただきました。この間に、人見知りの真っただ中に突入していたTちゃんとの再会でした。

 

 お父さんとお母さんをお見送りした後のTちゃんは、涙、涙の連続でした。4か月前の記憶があるはずもなく、知らない人のところに連れてこられたTちゃんにとっては、至極当然のことです。

 

泣いているお子さんをいかにして泣きやませるかが、保育技術だと思われがちですが…。こんな時は、ただただ、泣きたい気持ちでいるお子さんに寄り添い、「泣いているあなたも可愛いよ。大好きだよ。」が伝わるように、笑顔の中に思いを込めるばかりです。

 

とは言っても、抱っこする傍ら、吊るしてあるおもちゃ(モビール、蝶々、オルゴールなど)を紹介しつつ、「大きい蝶々は、ママかな?」「こっちの小さい蝶々は、Tちゃんかな?」「くまちゃんだよ。かわいいね。」などなど、Tちゃんのお気に入りのものが見つかることに望みをかけ、丁寧な言葉かけも忘れません。

 

 一生懸命に泣いているTちゃんですが、聴く耳のアンテナが立つ瞬間と間が生まれ、余裕が感じられるようになり、泣き方も変わってきたように感じました。

 

 お家でのお気に入りのおもちゃ(布製の絵本)で遊び始めたTちゃん。遊びの合間に、視線をこちらに向けてきます。この瞬間を捉え、「ちゃんとあなたのこと見ているよ!大丈夫だから安心して遊んでね。」と、笑顔で返します。こんなやり取りを数回繰り返すうちに、互いの間の距離が一気に縮んでいく感覚が不思議と湧いてくるのです。

 

 きっとこうしてお父さんとお母さんに見守られ、愛情たっぷりに育っているお家での姿が想像できました。違う環境におかれて泣くのは当然ですね。

 

 でも、この後からのTちゃんは、泣くこともなくなりました。少し時間はかかりましたが、信頼できる存在として認めてもらえたようです。

 

 こうして、お昼寝をまじえての6時間はあっという間に過ぎていきました。

 

そして、お迎えに来られた時のTちゃんの姿を想像してみました。

大好きなお父さんとお母さんに再会し、安堵感で泣くかもしれません。

 

 でも、Tちゃんの顔は、ニッコリ笑顔です。Tちゃんは、笑顔で喜びを表現してくれました。私たちには決して見せなかった最高の笑顔です!

どんなに頑張っても、お父さんとお母さんの愛の力には及びません!

信頼と安心の強い絆を感じた瞬間でした。

 

 子ども達を取り巻く私たち大人に、今できることは何でしょうか!?

信頼される大人でありたい、ひとり一人が互いに支えあえる社会であって欲しいと願います。

 

 先日のことです。(1/20)

 能登半島地震で被災されたある女性(82歳)が、話されていた言葉が印象に残りました。ビニールハウスで自主避難されている方だったと記憶しています。

 

「20日ぶりにお風呂に入れてもらって、さっぱりして気持ちが良かった。気持ちがさっぱりすると前に進もうとする気持ちも湧いてくるから、早く水がでるようになると有難いです。」と、こんな趣旨の内容だったと思います。

 

自分が大変な真っ只中にあって、こんな言葉を笑顔で言える方の素晴らしさに感動しました。苦境にあっても前に進もうとする力と人への感謝の心を忘れない、見習いたいと思いました。

能登の美しい自然と人の心が育んでくれた、まさに「生きる力」だと強く感じました。「生きる力を育む」保育の命題だと感じているこの頃です。

 

 

先日道に迷ったという利用者さんがいらっしゃいましたので、再度ご案内させていただきます。

 

こころほいくの駐車場
こころほいくは、5条通り
駐車場は、6条通りに面しています
川添いから曲がって、いずれも2軒目にあります

この度、「こころほいく」の専用駐車場(4台分)を造らせていただきました。クリスマスの頃に完成し、幸いにもこの度の地震の影響もなく、安堵しているところです。

余裕をもって止めていただくことができるので、ご安心ください。

フェンスの向こう側の更地では、先日の雪の日、I ちゃん(5歳)と一緒に雪投げやソリ遊びを楽しむことができました。まさにタイムリーな活動でした。

 

 

         

2024年1月8日月曜日

事始め

 年が明け、新たな気持ちで迎えたお正月。
 干支の中でも縁起がいいと言われている龍にちなみ、災い(戦争や災害など)を吹き飛ばしてくれる、そんな年であって欲しいと願っておりました。 

 
 そんな矢先、能登半島地震が起こりました!! 
家はぐらぐらと大きく揺れ、その間に感じた恐怖は記憶の中にはっきりと刻まれています。  

 今は、これまで通りの生活ができている私ですら、テレビで報道される映像を見るにつけ心が痛む日々です。この度の地震で被災された方々や大切なご家族を失われた方々が、どんな思いでいらっしゃるのでしょう。悲しみや不安、恐怖そして生活する困難さなど辛い日々をお過ごしのことと思います。  

 
 いろいろな思いで過ごした7日目の今日、40年近く続けている茶道(裏千家)の先生のお宅で、初釜式(新年を祝う茶会で、稽古の始まりの日です)がありました。 

       
 

 「こんな折に慶事を行うことへのためらいや犠牲になられた方を痛み、追悼の祈りを捧げましょう。今年は初点式といたします。」と、冒頭での先生のご挨拶がありました。そして黙とうをしてからの開式となりました。


            
三具足(花瓶・香炉・燭台)
菓子と供茶を前に
祈りを捧げさせていただきました


  釜で沸かした湯で先生が点ててくださるお茶(濃茶)を一服、美味しくいただける、こんな恵まれた時間の過ごし方があるでしょうか。そこには感謝の言葉しかありませんでした。

  床の掛物は、裏千家十五代家元鵬雲斎大宗匠の若い時のお筆で、
 「和を以て尊し(貴し)となす」(聖徳太子が制定した憲法十七条の第一条の言葉より)と書かれてありました。そして、令和6年歌会始のお題は、「和」とのこと。 


「和を以て貴しとなす」
鵬雲斎大宗匠お筆
手前 正月飾り(蓬莱山荘り)

  

 大宗匠は100歳を迎えられた今もご健在で、平和への願いを強く持ち、「1わんからピースフルネスを」をスローガンに、世界を歴訪されています。  

 「初点式としましょう。」という先生の思いが、床の掛物に表されていると理解いたしました。私も同じ思いにつき動かされていると感じています。  

 今を生きるものの一人として何ができるのだろうか、何をなすべきだろうかと考えます。 

  今も保育に携わらせていただいている者の一人として、しっかり考えていきたいと思います。 

 
 地震当日の避難途中、「お預かりしているお子さんがいらっしゃる日での遭遇でなく、良かった!」という本音が頭をよぎりました。  

 「実際にどう動くべきか!」を考えた時、月1回行っている避難訓練の大切さを思い出しました。こころほいくでは、大半が書面での訓練で終わっている実情があります。その虚しさを感じつつも、頭の中で描くシュミレーションを言語にして、見える化していくことの大切さを改めて感じたところです。  

 その後、非常持ち出しリュックの中身を点検整備し、そして今日は非常食の入れ替え時期が来ている食料を、訓練のつもりで食してみました。お世辞にも「美味しい!」とは言えませんが、アルファ化米にお湯を注ぐと15分で出来る物なので、重宝すると思います。

         
大人の茶碗で軽く2杯いただけます 270g

  
 
 
 さて…。 明日(日付変更線を越えて、今日になりましたが)お預かりする予定のお子さんは、7か月の赤ちゃんTちゃんです。こころほいくを信頼してくださってのご依頼だと思います。身が引き締まる思いで、お預かりさせていただきます。  

 くったくのない赤ちゃんの笑顔は、沈みがちだった7日間のいろいろな思いを、一瞬のうちに吹き飛ばしてくれることと信じています。  

 赤ちゃんの笑顔、子どもの笑顔や笑い声が絶えないような「未来の社会」であって欲しいと切に願います。子どもは希望であり、未来です。  

 皆さまにとって、「生きていてよかった!」と思える日が一日でもたくさんある年になりますように! 

  「無事」過ごせることを願って、こころほいくの年頭のご挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


         

今年は辰年
空高く登る龍にあやかりたいですね



                 ※後方に見える建物がこころほいくです
                  裏の敷地を整備し、駐車スペースを作らせていた                  
                  だきました。
                  ドアを壁にぶつける心配もなく、ご安心ください。

                 
                    
                         
  

2023年12月26日火曜日

クリスマスの贈り物

 

玄関前でサンタクロースがお出迎え
花が咲く前の椿を拝借!
右手後方にもサンタクロースが見ていますよ

昨日のクリスマスは、あいにくと雨でしたね。

ただ、子ども達が通っている園のほとんどは、前々前夜祭の22日金曜日がクリスマス会だったのではないかと思います。まさにサンタさんが大忙しの日ではなかったでしょうか?

 

新潟では前日にどかんと雪が降りましたので、演出的には「ソリに乗ってきたサンタクロースだったのでは?」と、これまた想像しているところです。

 

とは言っても、情報社会の今日にあって「ソリに乗ってサンタがやってくる!」現代っ子には通用しない設定かもしれませんね。現場の先生方は、子ども達の夢を壊さないように、日々ご苦労なさっていらっしゃることと思います。

 

先日、1年9か月ぶりの利用者さんから保育の依頼のご連絡をいただきました。

4か月の赤ちゃんだったRちゃんが、目の前でおしゃべりをし、走り、おもちゃで遊んでいる。すっかりおねえちゃんに成長した姿に再会させていただける、こんな幸せで、保育者冥利につきることはありません。ありがとうございます。

 

こころほいくにとって、何よりのクリスマスプレゼントをいただいたと思っております。「本音を言うと淋しい!」という心の声を誰かが聴いていたのかしらと不思議な気持ちでした。

 

こころほいくの存在を頭の片隅においてくださっていること、そして困った時に思い出していただけることに感謝です。本当にありがとうございます。

 

クリスマスプレゼントは用意できませんでしたが、ささやかながらお菓子とジュースのお土産をRちゃんにお渡しさせていただきました。

 

またいつお会いできるかは分かりませんが、「一期一会を大切に!」の思いで、お見送りをさせていただきました。車の中で手を振るRちゃんの笑顔には、お家の方に会えた喜びや安心と、「こころほいくで遊んで楽しかったよ!」の思いが込められていると思っています。

 

クリスマスが終わると、足早に年末がやってきます。まさに師走です。

今年もたくさんの方々から支えていただき、ありがとうございました。

来る年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2023年12月19日火曜日

冬支度そして、もうすぐクリスマス!

 

寒い冬に耐え、春を迎える準備をしている庭の木々(花梨や木蓮、百日紅など)達。すっかり葉を落とし終わったようなので、落ち葉の絨毯を集める作業にもようやく終止符を打つことができました。

 

一昨日の冬将軍の到来で一気に寒くなり、新潟らしい冬がやって来ました。

「寒い!寒い!」が口癖になりそうなこの頃です。

 

という訳で、こたつが登場することとなりました。一日延ばしにしていましたが、利用者さんがいらっしゃる時は十分な配慮をしたいと思っています。

 

<玄関のオーナメント>
今年の新顔さんたちです
左手上は、「リングの中の天使」
中央は、「サンタと暖炉」と隣にいる「トナカイ」
クルテクさんのクリスマスは、可愛い物が満載のお宝の山
忙しいサンタさんとトナカイが暖炉前でまったり!
微笑ましい光景に、ほっこりです

そして、1週間前にクリスマスの飾りつけを終えました。


 以前にもお伝えさせていただいたことがありますが、どんなに楽しみにしていても、リアルタイムにお預かりするお子さんがいらっしゃらないと「絵に描いた餅」状態です。本音を言うと、ちょっぴり寂しいです。

 

長年の習性ですね。12月は、クリスマス一色になります。

夫には、「まるで保育園みたいだな。」と言われましたが、「いやいや、こころほいくは子どもを預かるところですから…。」と、反論しています。()


「お子さんに楽しんでもらいたい、喜ぶ顔が見たい!」のは、もちろんのことですが、「私自身がクリスマスを楽しみたい!」という思いの方が大きいかもしれません。

 

 今のように物が豊かでなかった時代。私にとっては、クリスマスは憧れであり、夢のようなものでした。プレゼントの習慣もなく(私の家庭だけかもしれませんが)、そんな中で母からのプレゼントは、お菓子がたくさん入ったサンタブーツでした。朝目覚めた時、枕元に置いてあるのを見つけた時の喜びを、今も鮮明に覚えています。心がほっこりする記憶です。

  

 クリスマスを考える時、私の原点はこんな子ども時代にあるように思います。「プレゼントをもらった時の喜びを大切にしたい。」それが、サンタクロースからのプレゼントだったら、どうでしょう。ワクワクしてきませんか。

  

 プレゼントを受け取った時の子どもの笑顔は、最高!!「ほんとうに来てくれるのかな?」というサンタクロースの存在への半信半疑な思いが、確信となる瞬間です。

  

 子どもや孫宛てのクリスマスカードはすでに用意しましたが…。

さて今年、こころほいくのクリスマスは、どんなになるのかな?

想像するだけで、ワクワクしますね。

 

楽しみなクリスマスが、もうすぐやってきます。「あわてんぼうのサンタクロース♫」を歌っている子ども達の笑顔が見えるようです。

 

今年は、ホワイトクリスマスになるかもしれませんね。


<冬の代表/シクラメンの花>
大好きなピンクと白のシクラメン
そして、サンタさんと共に”ウエルカム、こころほいくへ”


 

2023年11月8日水曜日

秋の装い

 

 
毎年の恒例になった軒下の干し柿
この後、さらに追加されておよそ400個になりました
収穫してくださる〇〇さんのご厚意に感謝です

 
 街路樹が色づき、すっかり秋の装いですね。 
 読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、そして食欲の秋などなど。
 私事ですが、誕生月がある秋は、人生を振り返り、考え事をする秋でもあるようです。

  先日のこと。 1歳の誕生日を迎えたばかりのJ君をお預かりさせていただきました。6か月ぶりの再会でしたので、ほぼ初めてと言ってもいい状態でのお預かりでした。泣かれることを覚悟してのお預かりでした。

  見慣れない環境に連れて来られ、大好きなお母さんから引き離されるのですから、J君の立場になってみたら、泣きたくなるのは至極当然なことです。

 (0歳の)赤ちゃんが生理的欲求で泣くのとは違い、快・不快の感情が分化してくる頃のお子さんには、泣きやませるような言葉がけは、必要以上にはしないようにしています。(例えば、「いい子だから、泣かないでね。」は禁句だと私は思っています。

  「そうだね、つらいね。泣きたいよね。たくさん泣いてもいいよ。」と、共感の言葉がけをしながら、お子さんの泣きたい気持ちに寄り添うように努めています。抱っこしたら、背中をさすりながら、落ち着くのを気長に「待つ」ことに徹しています。言葉の意味は分からないかもしれませんが、思いは、伝わってくれるだろうなと信じているからです。「ネガティブな言葉がけと禁止句は言わない!」が鉄則です。 

 しばらくして、J君の泣き方に間があく瞬間がありました。「電気だよ!明るいね。」と天井を見上げながら声をかけると、ぴたっと泣きやみ応えてくれたのです。長期戦を覚悟していましたが、この間わずか15分。周りのいろいろなものに興味をもち始めた頃のJ君に、ナイスタイミングの言葉がけだったようで、気分転換するきっかけになってくれました。

  笑みがこぼれ、そして笑いになり、そして、つい今しがたまで泣いていたはずのJ君の顔は満面の笑顔になりました。  

 それからのJ君は、家庭で過ごしているような本来の姿を発揮し始めました。伝い歩きで移動をすると、つかまり立ってままごとコーナーでの遊びを楽しんだり、活発な動きのJ君に見事変身!  

 半年前の記憶が蘇り、這い這いの動きが速かったJ君のことをはっきり思い出しました。順調に成長し、さらにパワーアップしたJ君と半年ぶりの再会での出来事でした。 

  「泣いたっていい。あなたのこと大好きだよ!」を発信した思いが、子どもに受け取ってもらえた時、心が一つになったと感じるこの瞬間が、子どもと関わることの醍醐味だと感じています。  

 あるお母さんに、「赤ちゃんが泣くと、どうしていいか分からない。どうしたらいいでしょうか?」との問いかけがありました。 赤ちゃんが泣くには、いろんな理由があると思います。生理的理由(痛い、かゆい、お腹が空いた、眠たいなどなど)であれば、その欲求を満たしてやることで充足されますし、「抱っこしてほしい!」の甘え泣きであれば、抱っこしてやることで解決するでしょう。 

  あれこれ手を尽くしてもそれでも泣きやまない!お母さんが辛いと感じるのはこんな時なのでしょうね。

  ひとり一人赤ちゃんには個性があって、よく泣くお子さんもいれば、意外とあっさりしているお子さんもいらっしゃいます。泣き方もみんな違って当たり前です。

  前述のJ君の場合の15分は、短い方だなと思いました。 かつて、およそ半日近く断続的に泣いていた(8か月の)お子さんⅠ君をお預かりしたことがあります。不安な気持ちが強く、慣れるのに少し時間がかかりました。全力で、ただただ待った覚えがあります。 

  (…すぐに泣きやんでくれても、長泣きしても、お子さんはみんな可愛いばかりです。)

  回数を重ねるにつれて、慣れてきているのが実感できるようにまでなりました。後半は、嘘泣きをして注意をひくような行動も見られ、余裕を感じるほどの成長が見られるようになったI 君でした。 

  自分が今いる場所や人に、「安心と信頼」が出来れば、あとは慣れてくれるのを焦らずに待つだけです。 

  「泣いたらどうしていいか分らない。」と悩んでいるお母さんの話に戻りますが…。 
言葉という手段を持たない赤ちゃんにとって、「泣く」という行為そのものが伝えるための最高の伝達手段です。

  泣くことで、「わたしをかまって!」「わたしをみて、みて!」との訴えができることは素晴らしいことだと思います。お子さんにとって、最高の生きる力だと思います。  

 楽をさせてくれない子育ては、確かにしんどい!「泣かないで!」と叫びたくなることもあると思います。赤ちゃんが投げかけた(愛の)ボールをお母さん(大人)がしっかり受け止めてあげること。愛着関係を育む過程の中で、一つ飛ばしできない大切なところだと思います。  

 「(子育ては、)大変だからこそ喜びも大きい!」と信じています。 「あんな時があったよね。」と、笑って振り返られる日が早く訪れることを心より願っています。

  
  
自慢の金木犀が満開になりました
香りがお伝え出来ないのが残念です!
甘くて上品な香りに癒されます
すでに散ってしまったのですが、「癒されて欲しい!」
の思いから紹介させていただきました


 

2023年9月28日木曜日

秋の訪れ

 

残暑が厳しかった9月。

急に涼しくなってきたここ数日。この寒暖差に体調を崩しているお子さんもたくさんいらっしゃることと思います。

 

先日、久しぶりに訪れたRくん(2歳10か月)も、その一人だと思います。ひとたび出始めると、咳き込んでしまい、本当に辛そうです。昔むかし、娘がそうであったように、変わってやれないことのもどかしさを感じながら、背中をさすってやることしかできませんでした。

 

預かりのおばちゃんですらこう感じるのですから、いつもみていらっしゃるおばあちゃんは、なおのことですね。お辛いことと思います。

 

「咳がでるので、大事をとって園をお休みさせたい。」そんな時に、「こころほいく」を利用してくださっています。おばあちゃんのRくんを慈しむ愛情に頭が下がります。

 

「困った時に、こころほいくの存在を思い出していただく」

微力ですが、子育てのお手伝いをさせていただいていることに、感謝しております。

 

Rくんはこの後、泣き疲れたこともあるとは思いますが、大好きな車の絵本に目を向けてくれ、「コンクリートミキサーしゃ!」「ダンプカー!」と進み、自分でページをめくるようになると、「たっきゅうびん!」と言葉も軽やかになり、すっかり気分を切り替えてくれました。(絵本の力に感謝!)

 

絵本を入口にして遊びの世界に入ってきてくれたRくん。そこからは、恐竜を操り、ままごと遊びを楽しんでくれていました。最後は、電車遊びでした。

 

子どもが泣く時には必ず理由があると思うので、その理由が何かを理解した上で、「そうだね。つらいね。泣いていいんだよ。」と、過剰な言葉がけはせずにひたすら泣きたい気持ちに寄り添っています。                                                                                                                                                     

十分に泣いた後に見せてくれる子どもの笑顔は、やはり最高です。

 

保護者の方の安心安全だけではなく、お子さんが安心して楽しく過ごしていただくことが一番!です。お子さんの育つ力にも感謝です。

季節は巡り、秋の訪れを感じる昨今。

中秋の名月を愛でる頃となりました。雨の日が続き、空模様が気になるところですが、まん丸お月さまを眺めてほっこりできることを願っています。


ススキと吾亦紅(われもこう)
うさぎのおまんじゅうを添えて、一日早いお月見です
「あ~した てんきにな~れ!!」

    

       

「おつきさまこんばんは」
林 明子さく
福音館書店 刊

あーよかった
おつきさまが わらってる
まんまる おつきさま
こんばんは
こんばんは
(最終ページより)
           

      

    
先日遊びに来てくれたMちゃん(7か月)に読んであげた絵本の中の1冊です。「いないいないばあ」「いいおかお」を定番で読んでいるのですが、十五夜が近かったので、今回は「おつきさまこんばんは」を加えてみました。

 

赤ちゃんが初めて反応するものの形は丸だと言われていますが、と同時に

明度の高い黄色も見やすい色のようです。そういう意味では、0歳の赤ちゃん

に「おつきさまこんばんは」は、赤ちゃんの目にとまりやすい絵本なのかもしれませんね。

 

Mちゃんが、じっと見てくれたことも納得です。

お母さんに抱っこされている状態でしたので、安心感もあってのことだと感じました。






秋の花 萩(はぎ)
まだ低木ですが、暑いあつ~い夏を乗り越えて
見事に花を咲かせてくれました
花言葉は、「柔軟な精神」です

しなやかな心を持ちながら、お子さんと共に「たのしい!」をたくさん見つけられる秋にしたいと思います。