2021年12月5日日曜日

おもちゃ

玉がスロープを転がり、最後に鉄琴の階段を転がる時に奏でる音が、優しくて心地よさを 感じさせてくれるおもちゃです。Beck(ベック社)のシロフォン付玉の塔です。
目の前にいるお子さんの興味関心を見ながら、手と目の協応動作を養う遊びの一つとして提案をしています。 小さな玉(ほぼ10㎜)を指先でつまみ、14㎜ほどの穴に入れる動作は、指先の器用さが求められます。1つ2つの玉がポロンポロンするよりは、たくさんの玉が連続して奏でる音に魅了されます。遊ぶお子さんの年齢の目安としては、2歳前後を考えています。何でも口に入れてしまう「なめなめ期」のお子さんには、「誤飲」のリスクが伴うことなので、目につかない所で保管しています。もう一つ気をつけていることは、出す玉の数を決め、片づける時には出した玉の数と合っているかを確認することです。 「赤ちゃんが落ちている玉を拾って、玉をお口に入れると危ないからだよ。」とお子さんには伝えています。 先日、保育の所管課よりの注意喚起の情報提供がありました。 「最近、小さなお子さんがネオジム磁石製のマグネットボールやキューブを誤飲する事故が多く発生している。」とのことです。 「サイズが小さく(1個3-5㎜)、数が多い(1セット数百個)ため無くなっても気づきにくい。磁力が非常に強い(一般的なフェライト磁石の10倍以上)ので、腸内に入ると自然排泄がされず、気づかずに時間がたつと腸管に穴があき、開腹手術や大がかりな処置が必要となること。病状が進むと生死に関わる状態になるとのことです。」 お子さんの遊ぶ環境を安全に整え、守るのは当然のことですが、こんな風に予期せぬことも起こりうる、どこに危険の落とし穴があるか分かりません。「こころほいく」では、お子さんに提供するおもちゃは、木のおもちゃの店「クルテク」で買い求めているもので、99%は木製(布製も含め)のものばかりです。少々お高めではあるけれど、子どもにとっての「安心安全」を買わせていただいております。だからすべて安心ということはないので、「ゴムはゆるんでいないか、壊れているところはないか?」を確認して上で出しています。 「誤飲事故」の話は、うちとは無縁とも思いませんし、他人事ではありません。 お子さんの大切な命を預からせていただいているという緊張感が常にあります。 「お子さんと一緒にいて楽しい!」だけでなく、楽しさを裏付ける大変さがあるからこそ楽しい!」と、私は思います。「子育ては確かに大変!でも、その大変さに優る喜びがある。」と信じて、ここまでやってきました。 子どもの笑顔が見られる。 最高の幸せですね。 今年も残すところあと1か月となり、少し振り返ってみました。 皆さまも元気で年の暮れをお迎えください。 家の玄関ギャラリー「クリスマス」です。

2021年11月28日日曜日

💛嬉しい再会 その2

Hさんと前後して、8か月ぶりにSさんからご連絡がありました。  H君と同様、三姉妹さんとの嬉しい再会の日が決まりました。 最初のご希望に添えなかったものの、何とか調整ができてほっとしました。 「お断りはしない、したくない。」を基本としていますので、利用者の方のご希望に 添えなかった時ほどつらいことはありませんから。 こうして当日を迎え…。 当時1歳2か月だった末っ子のHちゃんは、二人のお姉ちゃんの引力でずんずんと 「こころほいく」に溶け込んで行ってくれました。不安な様子など微塵もなく、むしろ 笑顔の可愛いHちゃんそのままでした。 6歳のIちゃんは、「ずっと来たいと思っていたんだよ。」と、気遣いの言葉が使える 素敵なお姉さんに成長していました。感激ですね。 4歳になったYちゃんは、「これ使っていい?」「これで遊んでいい?」と聞きながら 遊んでいた姿から、主体的に、自ら考え行動する姿に変わっていました。 動きが活発になったHちゃん。「あぶない!あぶない!」と言いながら椅子の上を ぴょんぴょん跳んでいる姿にハラハラドキドキしながら見守っていると、 Iちゃんの助け船の声がかかります。「Hちゃん、危ないことすると落ちてケガをするから 下りた方がいいよ!」と。その言葉を受け入れるHちゃん。姉妹の力はすごい! そして、また同じことを繰り返すのですが、そこはやはり1歳さんですね。(笑) とは言え、おもちゃの取り合いでケンカする姿もあり、家庭にいる姿で遊びを楽しんで くれていることが、嬉しいですね。 そこで、初めてのおもちゃを登場させてみました。 Nic(ニック)社の「ヴェルター(大工さん)」です。
ミッキィ社の「ノックアウトボール」は、ハンマーで大きなボールを叩くのに対して、 ニック社の「大工さん」は、棒状のペグをハンマーで叩きます。手先の集中力に年齢差 が出ます。 前者は1歳のHちゃん、後者は4歳6歳のYちゃんとIちゃんといった風に遊び手が 振り分けられました。他者が使っている物が欲しいという心理はありますが、あえて ケンカを誘発する必要もなく、興味関心を他に向けるのも必要かなと思っています。 と思えば…。 「お姉ちゃんがこれを欲しがっているな。」と感じると、「いやだ!」と、防衛線をはって 自分を守り、主張する。一方は「貸して!」と主張する。譲るところは譲り、折れない所は 折れない。小さな子どもたちが、遊びの中で人間社会のルールを学び、素敵な関係性を築いて いき、大人へと成長していく姿をたくさん、たくさん見せていただきました。 自分の子育て時代、はるか40年近く前のことです。2才7か月違いの兄妹が、とにかく 同じものを欲しがり、同じものを二つ買っていた時期がありました。母としての年齢、 5歳の頃の話です。これが果たして良かったのか悪かったのかは分かりませんが、子どもから 学ばせてもらうことが、まだまだたくさんありますね。(笑) Iちゃんの「来たかったんだ!」という気持ちが充足されたかどうかは分かりませんが、 「来てもらえて嬉しかった!」という私たちの気持ちは、倍増いたしました。 本当にありがとうございました。

2021年11月25日木曜日

💛嬉しい再会

あちらこちらで初雪の便りが聞かれる頃となりました。 ずい分と寒くなりましたね。 先日、Hさんから連絡がありました。前のご利用から8か月が経っていましたので、 こうしてまた、お預かりの機会をいただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。 まさにウエルカムです。 さて、ご依頼のあった日曜日。3歳11か月になったH君との再会の日です。 H君が来てくれました。照れくさそうにしていましたが、憶えてくれていたのが伝わってきました。 会うたびに成長した姿を見せてくれるH君にかける言葉は、 「H君、大きくなったね!おにいちゃんになったね。」です。 始めてH君に会ったのは、2か月の赤ちゃんでした。いつも機嫌が良くて、おなかがすいた時以外は、ほとんど泣くことのない赤ちゃんでした。 そのまま大きく成長したH君。お気にいりのおもちゃは年齢に応じて変わってはいます が、一つの遊びに集中し、じっくり遊ぶ姿は全く同じです。 この日は、BRIO社の「トラベルサークル」を主に、ネジやボルトを使って ロボットや車を組み立てる遊びも加わりました。創造性と想像性が求められる 遊びです。 絵本が大好きなことも変わってなくて、「せんたくかあちゃん」「そらまめくんのベッド」 「そらいろのたね」「しょうぼうじどう しゃじぷた」の4冊の絵本を続けて読みました。 どれも結構長いお話でしたが、じっと聞き入っていました。 この聞く力が、話をする力、言葉の力にも繋がっているのでしょうね。 そして、絵本体験を通して培った心がしっかり育っていると確信しました。 こんな風に、日々成長していくお子さんの姿に時々出会わせてもらえる喜び。 この仕事をさせていただいている醍醐味です。 お預かりする時間の短い長いに関係なく、まさに一期一会の出会いです。 同じ場所と時間を共有し、遊びを通して「楽しい!」を共有することができたら 嬉しいことです。 お迎えにいらっしゃったお母さまの安心の笑顔とお子さんの笑顔に遭遇した時、 そしてその親子さんを無事に見送れた時が、ほっとする瞬間です。 本格的な冬が訪れる頃。 子どもたちに夢を与えてくれるワクワクする季節がやって来ますね。 そろそろクリスマスを迎える準備をしようと思っています。 皆さま、元気でお過ごしください。

2021年10月12日火曜日

秋、そしてこの頃

また季節が巡ってきました。 今年もご近所の方のご厚意により、たくさんの柿が届けられました。 悲鳴が上がるほどの有り難さです。(300個有余でしょうか?) タイムリーに対応することが求められる柿の皮むき作業が展開され、 夫との共同作業となりました。 出来上がったあかつきには、「美味しい干し柿がございます。 美味しいお茶も用意しておりますので、どうぞ遊びに来てください。」と お誘いしたいところですが…。 こんな会話が気軽に交わされる時が早くきて欲しいです。
金木犀の花が開花し、あっという間に満開になりました。 家の周辺まで漂っている金木犀の芳香に酔いしれています。 目で見て、匂いを嗅いで、五感を研ぎ澄まして感じ取っています。 この芳香を家の中にもと思い花瓶に活けるのですが、小花がすぐに散ってしまいます。 庭木として咲いている姿が、自然体で一番美しいかもしれません。 金木犀の花は、10月7日の誕生花だそうです。 咲く時期は、気候によって変動はありますが、確実に季節は巡ってきてくれることが嬉しいです。
おもちゃとパーテーションと空気清浄機のニューフェイスが加わり、 「こころほいく」にもちょっとした変化がありました。 初めてのお子さんをお預かりする時は、「どんなおもちゃを喜んで遊んでくれるかな?」と、環境を整え、受け入れさせていただいております。 月齢や年齢、性別を参考にするのですが、「こんなおもちゃを!」と設定しても当たる時もあれば、外れる時もあります。 数をたくさん用意しすぎて、失敗することがあります。 目移りがしてしまい、気持ちが散漫になるからです。 一つの遊びに集中しているような時、「すごいね!」「じょうずだね。」と、 共感の言葉を伝えています。 ほどよい距離も大切ですが、触れ合ってこそ伝わる思いもありますね。 お子さんが発した言葉をそのまま受けとめ、繰り返し「○○だね。」「○○いいね!」を伝えることで、自分の存在を認めてもらっているという安心感に繋がっているようです。 先日、利用者さんをお見送りした時のことです。 グータッチでお別れをしました。「グー」で通じ合うなんて、なんて今時だろうと感心するやら、辛いやら。 笑っている顔、微笑んでいる顔、困っている顔、悲しい顔、泣いている顔、 そんな喜怒哀楽の顔がマスク越しではなく、素で感じ取ってもらいたいなと つくづく思います。 次に、パーテーションです。 「こころほいく」では、密になることはほとんどありませんが、空間を仕切って 違う空間を作りたい時、ままごと遊びでの壁や玄関戸に早変わりをし、 この先は「行かれません」の区別をしたい時などなどにお役立ちしてくれる 優れものです。 この度のニューフェイスのパーテーションの木肌の色の違い、色白に驚かされました。 一瞬、「意匠が変わった?」と思いましたが、それが4年という歳月のなせる業 だったのです。 改めて4年の歳月の重みを感じさせていただきました。感謝です。 色黒になるくらい、よく働いてくれたパーテーションです。 こんなご時世になる前のこと。 何でも口に入れてなめる時期がありますが、そんなお子さんのいいお相手を してくれました。(笑) もちろん口に入っても安全なもの(ウッドリフレッシャー)で、除菌させていただいておりました。 そして最後に、空気清浄機です。 ちょっぴり体が大きめなのでぎょっとしますが、めちゃくちゃ働き者です。 加湿器付きですので、湿度も提示しつつ、「イオンが出てるよ。」と 逐次報告してくれる賢さに脱帽です。 置いてあることで、なんか安心感が漂ってきます。 話はガラっと変わりますが、…。 上野動物園の双子のパンダの赤ちゃんが健やかに育ち、今回は名前が決まった そうですね。 パンダの子育てはすごく大変だというお話を以前に紹介させて いただきましたが、飼育員さんの努力とお母さんパンダの奮闘で無事に ここまで育ったことに感動します。 「シャオシャオ(暁暁)とレイレイ(蕾蕾)」響きが綺麗で、いい名前ですね。 名前の由来には、「明るい未来を願う気持ち」が込められていると聞きました。 来年の1月には一般公開される予定だそうです。 シャオシャオとレイレイを見に上野動物園にたくさんの親子さんが、 訪れることでしょうね。その時には、今の状況よりもきっといい方向にむかっていると信じています。 「双子のパンダの命名に託された願いが叶う!(明るい未来)」 そんな日が一日も早く訪れることを心から願っています。 「パンダちゃん、可愛かったね!」と、そんな会話が出来る日が 楽しみです!

2021年9月8日水曜日

絵本大好き

 絵本が大好きな私としては、利用してくださるお子さんに豊かな絵本体験をして欲しいという思いがあります。   とは言え、お子さんがおもちゃ遊びに熱中している時に絵本に誘うことはしていません。ましてや、絵本に興味関心がないお子さんに無理強いすることは、やってはいけないことと心得ています。  魅力ある絵本やお話には、子どもを惹きつける力があると信じています。保育現場にいた時、そう確信させてくれる出来事を幾度となく体験しました。     ある日の保育での一コマです。 5歳児のクラスで、絵本「さっちゃんのまほうのて」を読んでいた時のことです。
「 たばた せいいち  先天性四肢障害児父母の会    ●のべあきこ●しざわさよこ    共同制作            偕成社刊 」           ※絵本「さっちゃんのまほうのて」の概略  先天性の四肢に障がいがあるさっちゃんという女の子が主人公のお話です。さっちゃんのお母さんのお腹にはあかちゃんがいて、もうすぐおねえさんになる予定です。幼稚園でのままごとあそびで、おかあさん(役)になりたいと思っているさっちゃんでした。そんなある日、クラスメートのまりちゃんにこんなことを言われたのです。  「さっちゃんは おかあさんには なれないよ!だって、てのないおかあさんなんて  へんだもん。」  傷ついたさっちゃんは、幼稚園をお休みします。 この出来事がきっかけとなりさっちゃんは、「てのない(ゆびのない)自分」と向き合うことになります。  「おかあさん、さちこのては どうして みんなと ちがうの? どうして みんなみたいに ゆびが ないの?どうしてなの?」「しょうがくせいに なったら、さっちゃんのゆび、みんなみたいに はえてくる?」とお母さんに尋ねます。  つらいことでしたが、おかあさんは おもいきって いいました。  「ずっと、いまのままよ。―(中略)―おかあさんのだいすきな さちこの かわいい かわいいて なんだから…。」  そんなさっちゃんに寄り添い、心を救ったお父さんの言葉があります。  「 ―(中略)— こうして さちこと てをつないで あるいていると、とってもふしぎなちからが さちこのてから やってきて、おとうさんのからだ いっぱいに なるんだ。さちこのては まるで まほうのてだね。」                                               以上    こんな奥の深い内容が、果たして目の前の子どもたちに伝わるだろうかと思いながらの読み聞かせでした。    普段はあまり絵本に興味を示さないH君が、いつになく真剣に話を聴いている姿が目に入りました。  話が佳境に入った頃。H君は、隣に座っていたM君(難聴児)の手を握りしめていたのです。普段は乱暴な言葉でM君をそしっているH君でしたが、この時のH君は違っていました。H君の中にある優しい一面を見たように思いました。この絵本から感じとられる深い愛情が、H君にも伝わったのだと思います。これが絵本の力だと私は思います。    「障がいのある友だちには、優しく接してあげようね。」と、教師目線で言わなくても、「子どもたちにはちゃんと伝わっている。」と、確信した一場面でした。     「こころほいく」は、短時間の預かり保育ですので、初めてのお子さんとの関わりがほとんどです。目の前のお子さんの姿に寄り添い関わることが最優先ですので、絵本体験が出来ないことの方が多いです。       それでも…。 豊かな言葉や丁寧な言葉使い、そして優しい語りかけを通して、子どもたちに伝えることができると信じています。一人ひとりを大切に、これからも子どもたちに寄り添い、丁寧な保育をすすめていきたいと思います。    先日、東京2020パラリンピック大会も無事終わりました。このコロナ禍の中にあって、始まるまではどうなるかと心配しましたが、どうにか無事終えてほっとしています。  パラアスリートたちの活躍する姿がそこにはありました。競技終了後、インタビューを受けるパラアスリートの多くの方々が共通して語っていたのは、「ここまで支えてくださった人たちへの感謝の言葉」でした。    喜びや悔しさ、ここに至るまでの様々な思いやドラマがあったことと思います。その姿や涙にたくさんの感動と勇気をいただきました。  さて私はと言えば…。 おかげさまで、「こころほいく」を開設させていただいて丸4年が経ち、この9月で5年目を迎えることができました。利用してくださった親子さん、支えてくださった皆さまのおかげあってのことです。まさに感謝、感謝です。 本当にありがとうございます。  コロナ禍にあって、自粛生活はもうしばらく続くのかもしれませんが、出口はきっとあるはずです。その日がきっと来ることを信じ、もう少し続けさせていただきたいと思っています。     これからもよろしくお願いいたします。  

2021年7月28日水曜日

雑感

 ツバメのその後。 ご報告しなければと思いつつも色々なことが頭をよぎってしまい、集中を欠いておりました。昨日訪れてくださったお客さまに、「ツバメは、その後どうしましたか?」と尋ねられ、読んでくださっている方がいらっしゃることを実感し、色々な迷いを吹っ切りました。   2か月以上前のこと。 2,3日我が家の車庫を出入りしていたツバメでしたが、突然ぱったりと姿を見せなくなりました。家族中でウエルカム体制を整え、雛の巣立ちを温かく見守ろうと決心した矢先でしたので、何とも残念で寂しい気持ちでいっぱいでした。スニーカーの中に残された糞だけが、確かにそこにいたという痕跡です。   お向かいの方の話ですと、「毎年来るけど、(嫌なので)来ないようにしている。」とのこと。「そっかぁ、ツバメの住宅事情も厳しいのか?」と内心思いました。   寂しい反面、「安直な巣作りはしない!」やはり時代は変わっても、鳥の習性は変わらないこと、子育てに手抜きはないことが分かり、安心しました。   時々利用しているファーマーズマーケットの軒下に、今年も立派な巣が出来ていて、人々の注目を集めていました。「やはり、広々とした解放感と天敵カラスの心配をしなくてもいい環境が大事なのだな。」と思いました。   春。遥か遠い南の国から数千キロという長旅の末に、厳しい試練に勝ち、日本に、そして新潟市西区の我が家にやってきてくれたことを考えると、ロマンを感じてしまいます。   「ツバメさん、また来年も来てね!」「子育てがんばってね!」と願っています。 6月。 上野動物園のパンダ「シンシン」が、2頭の赤ちゃんを産んだという嬉しいニュースがありました。前回、チョッピリ触れさせていただきましたが、「パンダの子育ては厳しく過酷!」という状況の中で、飼育員さんたちのたゆまぬ努力の甲斐あって順調に生育している様子で、これは嬉しい話です。   7月。 熱海市に大雨による土石流災害が起き、甚大な被害をもたらしました。今もなお、大きな爪痕を残しています。決して人ごとではない、心が痛むつらい出来事でした。   そして今。 情報番組の一番の話題は、まさに「東京オリンピック2020」です。いろんな問題が発生し、開催直前まで物議をかもしていましたが、いざ始まれば頑張って戦っている選手たちを応援したくなるのが、自然な心の動きですし、たくさんの感動をいただいているのも事実です。   頑張ってきたことが結果となって実を結んだ時の喜び、頑張ったけどうまくいかなかった時の悔しさ、悔しさをバネに次へのチャレンジにいどんでいく姿。そんな選手たちの姿が、子どもたちにもたくさんの感動を与えているに違いありません。 「見て学び、見て真似てみる。」大人の姿が子どもにとってのモデルになるという、望ましい姿がそこにあるように思います。     立場によっての思惑もあり、異なる意見やいろんな考え方があって当然だと思います。今はただただ、大過なく無事に終える日が迎えられることを心から願っています。
  こころほいくでは、…。 そんな中、玄関扉をリニューアルさせていただきました。利用してくださる方への安心安全が担保できるように、これまでも床や壁をリニューアルしてきましたが、今回の扉は内側の一部分が開閉し、換気機能に優れたものです。予想をはるかに超えて長引くコロナ禍にあり、昨夏室内に設置した空気清浄機と共に、安心安全な環境作りに貢献してほしいと願っています。 そして、保育は人なり。 大切なお子さんと関わらせていただくスタッフ一同の健康管理に、これからも一層の注意を払っていきたいと思います。    暑い、あつい夏を元気に乗り切ることを最大の優先課題として、皆さまもくれぐれもご自愛くださいますように。 引き続きよろしくお願いいたします。

2021年5月9日日曜日

近況

 

わが家の玄関を出て、私の足で40歩ほど歩くとカモの親子が時々群れている川が流れています。その川に沿って200歩ほど足を進めると、田んぼの景色が広がってきます。(利用者さんとの散歩コースでもあります。)

 

 北の方向を遠く望むと飯豊連峰の頂には雪化粧が残るこの頃、5月の連休を挟んで田植えの準備が始まります。夜には、満々と水が張られた田んぼから「カエルの合唱」が聞こえてきて、最近の心を騒がされている日常の中で、ほっとする瞬間です。

 

 つい先日のこと。我が家に珍しいお客様が訪れるようになりました。

家人に手招きで呼び出されたその先、玄関前の電線に止まっていたのは、ツバメでした。

 

時折聞こえてくる「ツピ、ツピー!」の鳴き声の正体は、なんと遠く南からはるばるとやってきた渡り鳥のツバメだったのです。

 

様子を見ていると、車庫の(電動)シャッターが開く度に、その隙を見計らってのせわしない出入りをしていることが分かりました。

 

そして、さらに

1羽だけだと思っていたのが、もう1羽の存在が明らかになり…。

 

 

<5月の青空とツバメ>
とても見づらいのですが、間違いなくツバメです。
二つの屋根の上、電線の左手と右手それぞれに小さく写っています。
2羽がそれぞれに我が家の車庫の方を向いて止まっています。

     
  2羽のツバメ。もしや?

つがい(夫婦)の可能性が大であると、家族の中で意見が一致しました。

 

 子育てのできるマイホーム(巣)の物件を探していたのかもしれませんね。(笑)

 昔からツバメが家に巣を作ると縁起が良いという話も聞きますし、人通りの多い家の軒先に巣を作るという話も聞きます。外敵から自分たちを守ることのできる「家」として、

どうも我が家の車庫が選ばれたようで、光栄と思うしかありませんね。(笑)

 

 そしてある夜。

 車庫をのぞいた時のことです。空間利用で作った靴棚に数足並んでいた1足、スニーカーそれぞれに1羽1羽のツバメがすやすやと眠っている光景が目に入ってきました。

 

 まるで絵本「そらまめくんのベッド」の中の、そら豆の殻にすやすや眠る(鳥の)うずらのような、お話に出てくる世界だと思いました。その光景が何とも愛らしく、若いつがい(夫婦)の姿に胸を打たれるものを感じました。

 

スニーカーの中?

人間同様に、住宅事情や子育て事情も変わりつつあるのかしらと半信半疑でウワサしている家人たちです。

 

されど、ツバメの習性としては、泥と枯草で巣を作ると思っていましたので、果たして本当のところは分かりません。家人がその在りかを探してみたものの、謎のままです。

 

安全地帯から巣立った後、探索してみるしかないですね。(笑)

 

選ばれた家の住人としては、守ってやるべき存在としての義務のようなものすら感じ始めているところです。

 

ここ最近、時々出没している体が黒く、大きい鳥カラスの存在がとても気になるところでありますが、…。

 

 車庫前の電線に止まっているツバメに気づいたあの時。思い出せば、車庫を見下ろす眼は、見張っている眼のように鋭く、2羽が「ツピ、ツピー!」と言葉を交わし、合図をしていたようにも思えます。人間界で言えば、子育ての相談だったのかもしれませんね。

 

 役割分担があって、卵を温めるメス(母)と、エサを運び見張る役割のオス(父)の2羽が協力し合って全力で子育てをしている姿は、人間と同様、もしかしたらそれ以上かもしれません。

 昔、元上野動物園園長の中川志郎さんのお話を聴く機会がありました。日本に初来日したジャイアントパンダの飼育に獣医師として携わった方のお話でしたので、とても興味深い内容でした。

 

 『100gという超未熟児で産まれたパンダの赤ちゃんをほぼ1日中、母親が舐めて育てるという子育て法。子どもが激しく鳴く時には、1分回に80~100回舐め続けるという行為は、かなりの重労働であり、少しでも気を抜くと赤ちゃんの生命にも関わるほどの重大なことであること。』などなど。

 

 人間はもちろんのことですが、鳥も動物も、子どもを持つ親は必死で子育てに関わっていることを改めて感じさせてもらった出来事、ツバメとの出会いでした。

 

 頑張っていらっしゃるお母さまの姿をたくさん見せていただいてきた3年半。

 そんなお母さまを応援したいという気持ちは、その時と少しも変わりなく、「こころほいく」のポリシーとさせていただいております。

 

まさに、今日は「母の日」

「ツバメ、がんばれ!」「おかあさん、がんばれ!」

 子育てを頑張るお母さまたちを今後も応援していきたいと思っております。 

 

2021年3月31日水曜日

春の訪れ

 

 新潟の桜も開花宣言と共に、あちらこちらで桜が満開です。自宅近くにある警察学校河岸の桜並木も桜色に染まっています。綺麗ですね。

 

すっかり春めいてきたこの頃。

 我が家の庭では、白木蓮のつぼみがふくらみ、下に目をやれば、雪柳の可憐な花が風に揺れています。足元のラッパ水仙もようやくつぼみがふくらんできました。

  そして、レンギョウが黄金色の花をつけ、真っ盛りです。

<レンギョウ>
我が家に春一番を知らせてくれる花です
我が家に来て二十数年、大きくたくましく育ってくれています


4月の中旬。レンギョウの花が満開だった頃、退職後の第二の仕事をさせてもらっていた時のことです。新任の園長先生たちにお話をさせていただく機会がありました。

 「レンギョウの花言葉を知っていらっしゃいますか?」と、聞いてみました。

 レンギョウの花言葉は、「希望」です。私は、この花言葉も含め春一番に咲くレンギョウの花が、大好きです。その花にからめて、「園長先生は、子どもたちにとってまさに希望だと思います。自信と希望をもって、これからの仕事に励んでください。」と。このような話をさせていただいたと記憶しています。(随分と偉そうにと、今思えば恥ずかしいかぎりです。)

 後日、ある園を訪問した時のこと。

話を聴いてくださっていた園長先生に言われました。「レンギョウの話が心に沁みました。(仕事は)大変ですけれど、希望をもって仕事をしていこうと思います。」

 自分が感じたことを素直に人に伝えることができる。素敵なことですね。自分が褒められたことの嬉しさと、この方の人柄に私は、感動しました。その園は、その先生の人柄が感じられる、優しさにあふれている園だったという印象で帰路についたことを憶えています。

 こんなことがあって一年くらい経過した頃だったでしょうか。

A先生が亡くなられたそうです!」突然の訃報が届きました。

 レンギョウにまつわる因縁から、お悔やみの席での最後のお別れをさせていただきました。

  子どもたちのために一生懸命お仕事をされていることは、風の便りで聞いておりましたので、「悔しい思い、残念な思いを残しつつ逝かれたのだろう。」と察するに余りあります。

 

癌との闘病で入退院を繰り返していらっしゃったと伺いました。「痛い!」の弱音を吐くこともなく、常に「治る!」という希望を持って治療を頑張っていらっしゃったそうです。なかなか出来ることではありませんね。

 レンギョウの花が連れてきてくれる、ちょっぴり苦く、でもなぜか頑張ろうという勇気が湧いてくる思い出です。

 明日から4月。

新一年生が羽ばたく時期ですね。新しい生活の始まりに、夢と希望に胸ふくらませている頃だと思います。そして、ちょっぴり不安にかられていることもあるかもしれませんね。

  利用者さんのお子さんにも、新一年生になられるお子さんが何人かいらっしゃいます。

 周りの大人による心ない一言によって、傷つけられることがないように、学校という小さな社会の渦に飲み込まれることのないように、こころから祈っています。

 

 優しく、そして…強く、たくましくなあ~れ!

「ころろほいく」は、特別な節目の時はありませんが、新入園新入学されるお子さまの健やかな成長を心よりお祈り申し上げております。

 

 

 

2021年3月3日水曜日

雛祭り

 

 今日は、雛祭り。

  ♪ はるの やよいの この佳きひ なによりうれしい ひなまつり ♪

 

 保育園時代、毎年この時期に歌ってきた「うれしい ひなまつり」の一節です。

雛祭りは、娘二人を育てた親としても大切にしてきた行事の一つでした。

 

 長女の初節句のお祝にもらった七段飾りは、押し入れに拠点を移してから何年経つことでしょう。(笑)娘の成長につれ、いろんなことを言い訳にして飾ることから遠ざかってきたように思います。おかげ様で、二人とも無事に成人してくれたことに感謝しております。

 

時は流れ、玄関に居場所を移し、コンパクト化したお雛様。女子の健やかな成長を祈る節句ですから、元女子としては、これからも大切にしていきたいと思います。

 

玄関に引越しをした手作りのお雛様たち
左手の小ぶりのお雛様は陶器製で、京都旅行で求めたもの。
右手の大ぶりなものは、手先の器用な方に作っていただきました。

タイムリーな今日。

利用者さんはいらっしゃいませんでしたので、夕食にちらし寿司とすまし汁、桜餅をいただき、ささやかながら家族で節句を祝いました。

 

時々利用してくださる姉妹さんが、いらっしゃいます。

日々成長していく姿を時々見せていただいて、目を細める出来事の連続です。

 

 先日、私の膝の上に座って絵本を読んでもらっていた時のことです。

読み終わったはずの絵本のページをめくって、何かを探している様子のAちゃん。

 

そして、ある1ページを開いてくれたのを見て、驚きました。それは、うっかりと読み飛ばしていたページがあったのです。「子どもは、絵を読む。」という話を聴いたことがあります。まさに、Aちゃんは絵を読み、心に刻んでいたのですね。前に1回か2回読んだくらいの経験でしたので、余計驚きでした。

 

「ごめんなさい!」と謝り、最初から仕切り直しです。ようやく腑に落ちた様子のAちゃん。安心したように、次の1冊へと手を伸ばしていきました。

 

こんなこと、あんなこと、子どもたちに教えてもらうことや気づかせてもらうことが多々ある日々です。

 

タイムリーにお祝いはできませんでしたが、これからも健やかに成長されることを心よりお祈りいたします。

2021年3月1日月曜日

おもちゃ

  今日から3月弥生(やよい)です。

 古い言い方ですが、優しい言葉の響きが、私は好きです。

  冬から春に移り変わる季節は、卒園卒業の季節でもあり、別れを惜しむと同時に新たな出会いを予感する季節でもあります。

  そんな季節の到来にわくわくしませんか。

  最近、およそ2年ぶりの利用者さんがお見えになりました。本当に久しぶりだったので、驚くやら嬉しいやらで、わくわくしながらその日を待ちました。

  赤ちゃんだったHくんが、私たちのことを覚えているはずもなく、再会の挨拶はもじもじ…とスタートしました。懐かしんでいるのは、もちろん大人だけです。(笑)

 

 それでも、笑顔で迎えるスタッフとその場のウェルカムムードが彼に伝わったのか、緊張がほぐれるにはそんなに時間はかかりませんでした。やれやれと胸をなでおろし、かつて遊んでいたおもちゃを手はじめに、年齢に合うだろうおもちゃのいくつか提案させてもらいました。

 

 当然ながら、1歳の頃集中して遊んでいたチェーン落としには全く見向きもせず、車や電車のおもちゃが目に留まったようです。

<スェーデンのBRIO社製>
「トラベルサークルセット」
豊富なパーツを足していくことで、遊びの発展性があります。

この線路は、後日にIくんが遊んだ時のものです。
左手前方の踏切がお気に入りでした。
Hくんが組み立てた線路はオリジナリティに富んでいて、再現できず残念!

 箱から木製の線路やパーツを出して、一つ二つと組み立て方の手本を見せてやると、すぐに覚えて自分でどんどん繋げていきました。もちろん少しは手伝いもしましたが、大人のように概念にとらわれることがなく、発想力が豊かで面白いものができました。

 

 赤ちゃんだった頃のHくんしか知らない私たちには、こんなにも成長した姿に遭遇することができ、喜びと感謝の思いです。長い間、子どもと関わる仕事をさせていただいてきて感じた喜びとはまた違う醍醐味です。

 

 さて、遊びはじめたHくん。

「ぴっ、ぴっー、がたん、がたん、がたん。」と、言葉を巧みに操り電車を走らせて遊んでいます。チェーン落としに集中していた姿そのものでした。

 

 こころほいくでは、おもちゃの準備をする際に、年齢や性別や好みに添ったものを最低限度は整えたいという思いでやってきました。決して十分に揃っているとは言えませんし、今回のように、利用者さんの顔を目前にして準備する場合もあります。

  長時間お預かりするような場合、やはりお子さんのお気に入りになるようなおもちゃや遊びがあった方が安心ですし。

 そこで、あそびとおもちゃの専門店「クルテク」の横山さんに相談に乗ってもらうことにし、久しぶりにお店を尋ねました。

  その結果、求めてきたおもちゃの一つが、BRIO社の「トラベルサークルセット」です。基本セットはすでに持っていたのですが、もっと遊び込んでいくには、線路やトンネルなどのグッズを追加した方がいいということになりました。いつか、もっと買い足してやりたいという願いも叶いました。

  木のぬくもりが温かく、線路が裏表共に刻まれていることから、カーブであれば右、左が自在になります。子どもの自由な発想にやさしく寄り添ってくれるという優れものです。

  今回の選択は大正解。Hくんが喜んでくれたのはもちろんですが、遊んでもらったおもちゃも喜んでいるはずです。(笑)まだ子どもの目に留まらず、遊ばれていないおもちゃがこころほいくには幾つかあるからです。(笑)

 熱中して遊べるおもちゃに出会えたHくんは、ほかのおもちゃとも上手に遊んでくれて、こころほいくでの長い時間を飽きることなく、機嫌よく過ごしてくれました。

 「おもちゃは子どもがはじめて出会う芸術、文化。」と、研修会でお聴きしたことがあります。だからこそ、絵本と同様に、良いもの(おもちゃ)を子どもに届けてやることが、大人の役割であると改めて感じた出来事でした。

 

その後、偶然にも、Hくんとほぼ同年齢のIくんをお預かりする機会がありました。

ただ、初めての利用者さんでしたので、年齢、性別以外「好む遊び」の情報がありませんでした。

  「楽しく遊んで過ごしていただきたい。」が最重要課題です。「あそびたい!やってみたい!」の気持をうまくひきだすことができるか。迷いつつ電車あそびを提案してみました。

 踏切も出し、ライオンが乗った貨物車を加え、線路がどんどん繋がっていくと、遊びにうまく乗ってきたIくん。

  「かん、かん、かん、かん!」「ガォー!」と、自然にあそびことばが飛び出してきました。輪の中にすっぽりと入り込んで電車を操っている姿を見て、線路を大きな一つの輪にしたことが良かったと感じました。

  滞在時間こそ短かったIくんですが、楽しく過ごしていただけたことは本当に幸いでした。

  これもおもちゃが持つ「力」ですね。

 

 私の相談に的確にアドバイスしてくださった横山さんに感謝です。

そして、上手に遊んでくれた子どもたちにも感謝です。ありがとうございます。

 

 わくわくするこの季節。安心安全を大前提に、「楽しい!」をこれからも考えていきたいと思います。これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

2021年2月2日火曜日

絵本大好き

 

💛節分

 今日は、節分。明日は暦の上での春「立春」ですね。

<こころほいく 玄関>
左の赤鬼は絵本作家/西村繁男さんの作品です。
新潟で個展を開催された際に求めました。
毎年、この時期の出番を待っていてくれます。
       

保育園で働いていた頃は、節分と言えば、かならず「豆まき」をして鬼を追い払う

行事をやっていました。

 

「○○ちゃんの心の中には、どんな鬼がいると思う?」といった類の問いかけを

子どもたちにしていました。決まって返ってくる答えが、「けんか鬼!」「泣き虫鬼!」

「好き嫌いする鬼!」などなど。

 

 豆をまき、鬼退治するための答えになるように誘導していたような?そんな思いも

ありますが、「鬼」という概念のない子どもたちにどうやったら理解してもらえるだろ

うかと、私なりに考え、「絵本の力」を借りることにしていました。

左上 小林輝子再話/赤羽末吉画 右上 いしいももこ ぶん あきのふくこ え
左下 松居 直再話/赤羽末吉画  右下 松居 直 文 赤羽末吉画
福音館書店 刊  他多数あり 

昔話の中で鬼が登場する話がたくさんありますが、絵本になっているお話もたくさんあります。その中から数冊を選び、子どもたちに読んであげていました。

イメージを持てたところで、鬼のお面制作、升づくり、本番の「豆まき」へと繋がっていくというのが、「節分」週間の取り組みでした。

 

「邪気や厄の象徴とされる鬼を煎った豆を撒いて追い払う」

 今年は、日本各地で節分行事が縮小されていると聞きますが、こんな時だからこそ大切にしたい行事だと思います。

 

「鬼は外!福は内!」「コロナウイルス飛んでいけ!」と声高に言いたいですね。

災害、病(新型コロナウイルス含め)、飢饉など鬼に姿を変えた災いを撃退したいです。

 

 ちなみに、我が家での「節分」は、「誰が鬼をやる?」とややもめながら鬼の面をかぶった鬼役に豆を投げるということを楽しんでやっていました。寒い最中ですが窓を開け、鬼を追い払い、福(春)を呼び込むための演出をして盛り上げます。

 昨年は節分の夜、タイムリーなことに利用者さんがいらっしゃいましたので、一緒に豆まきを楽しみました。海外に引越ししたKちゃんとの懐かしい思い出です。

旧暦では春から新しい年が始まったため、立春の前日の節分は、大晦日に当たる大事な日だったそうです。

邪気を払い、迎えた新しい年が皆さまにとって良い年となりますように、こころから願っております。