2023年2月4日土曜日

待ち遠しい春

今日は「節分」です。

暦の上では春(立春)前日ですが、辺り一面雪景色です。
 顔をのぞかせていた水仙の芽が、雪にすっぽり覆われてしまいました。
まだまだ寒い日が続きそうですね。 

 「こころほいく」では毎日利用者さんがいらっしゃる訳ではありませんが、お子さんに関わる行事は大切にしていきたいと思っています。

「節分」もその一つです。豆をまいて鬼を追い払い、福(春)を招き入れたいと思います。そして、1年の無病息災を祈りたいと思います。

 豆まきが終わると、「歳の数だけ食べましょう」と豆を食べていたのは、過去の話になりました。今は、誤嚥防止のため、「5歳以下の子どもには、かたい豆やナッツ類は食べさせないように」と、国よりの指導があります。

 今年の節分は大人だけでしたので、これまで通り落花生をいただくこととしました。

 今年は、新たな試みで、恵方巻の手作りに挑戦してみました。「南南東は、どっちかな?」とワイワイ言いながら、美味しくいただくことができました。

 「節分」の楽しみのもう一つは、鬼に関わる絵本を子どもたちに読んでやることでした。

 今年は、「だいくとおにろく」の絵本を紹介させていただきます。
松居 直再話 赤羽末吉画
福音館書店刊
日本の昔話

「むかし、あるところに、とても ながれの はやい おおきなかわが あった。」と、このお話ははじまります。 なんどはしをかけても ながされてしまい、むらのひとたちは、こまりはてて いました。

そこで、このあたりで いちばん なだかいだいくに はしをかけてもらうよう たのむのです。はしをかけることをひきうけたものの だいくは しんぱいになって かわを のぞきこんでいました。

 そこに おおきな おにが あらわれて言います。 「おい、だいくどん、おまえは いったい なにを かんがえている」 

 ここから、おにと だいくの 知恵くらべがはじまります。問答の末、おにの 力を借りて はしをかけることができました。 

 結果は、めでたしで終わりますが、人間(だいく)の知恵と機転が鬼(おにろく)に勝ったことは小気味よくもあり、どこか気がいい、憎めない存在の鬼に心惹かれるお話です。

 昔話にはいろいろなタイプの鬼が出てくるお話がたくさんありますが、「だいくとおにろく」には、心がほっこりさせられます。 


「だいくとおにろく」の再話をされた松居直氏が、昨年11月に亡くなられたと聞きました。とてもショックを受けています。

 先生の講演会では、穏やかな口調の中にも絵本への思いを熱く語っていらっしゃったことが、つい昨日のことのように思い出されます。たくさんの学びをいただきました。
ご冥福をお祈りいたします。 

 絵本は無理じいをして読むものではありませんが、興味がないからいいというものでもありません。絵本の面白さに出会えていないお子さんに、絵本の魅力を伝えることができ、「絵本が大好き!」のお子さんが一人も増えてくれたらこんな幸せなことはありません。 


 「立春」前夜、穏やかで暖かな春を心待ちにしています。

 
「春よ来い!」
 

2023年1月27日金曜日

子ども自身がもつ育ちの力

 

またまた、たくさんの雪が降りましたね。

 

こんな雪の最中、ご利用いただいたWさんには感謝の言葉しかありません。

ありがとうございました。

Rくんとは、およそ11か月ぶりの再会でしたが、慣れない環境にも関わらず、泣くこともなく安心して遊んでいる姿を見守らせていただきました。

1歳7か月のRくんは、足取りもしっかりとしていて、一人遊びが上手にできるお子さんでした。年齢等を考えて、興味を惹きそうなおもちゃをいくつか準備し、後は臨機応変に対応できるようにして環境を整えました。ままごと遊びは性差なく大好きな遊びの一つですし、男の子だから車というのも偏った見方だとも思いますが、車や電車遊びの提案もしてみました。

 

レールの凹凸をみてはめ込もうとする仕草も見られ、この年齢でこんなこともできることに驚かされました。見て学ぶ力も育っているのですね。踏切を走らせるときには、「カンカンカンカン!」と擬音を使い、電車を走らせていました。

電車遊びを主としながらチエーン遊びやコップのタワーを積んで崩す遊びに興じたり、そのコップで乾杯ごっこをしたり、笑いこけながら楽しそうに遊んでいた姿が印象的なRくんでした。

3時間半をたっぷり遊んだ頃に眠気がきていたRくん。そんな矢先にお母さんがお迎えに見えられました。「ピンポーン!」の音にハッとした様子のRくん。

お母さんの姿に出会った瞬間、Rくんに別のスイッチが入ったようでした。

楽しく遊んでいたことのすべてがリセットされたようにも見えました。

 

「お母さんの力」の偉大さを感じた瞬間でした。

と同時に、慣れ親しんでいるようにみえても、大人(私たち)への気遣いをしたり、お子さんなりに我慢をしたり、頑張っていたことに気づかされました。

コートを着るのもそこそこで、入口(出口)の扉に走りこんだRくんの精いっぱいさが伝わってきました。

 

心が通いあっているように思っても、まだまだ見えていないことがあることに気づかされました。お子さんの心にしっかり寄り添って、読みとっていかなければと、心新たにしたところです。

 

1歳7か月のお子さんに、すでにこんな力が備わっていることに感動した出来事でした。

 

数日前にも、2年半振りの利用者Yさんからお問い合わせの電話をいただきました。利用せずに解決できたことは何よりだったと思います。困った時、「こころほいく」の存在を思い出してくださったことがとても嬉しかったです。

 

これからも利用者さんのご希望に寄り添うことを基本姿勢として進めてまいります。困った時、お気軽にご相談いただければ幸いです。

 

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。


雪が吹きつけた玄関先
左右に置かれているのは、魔よけのシーサーです
沖縄生まれのシーサーは、とても寒そうです
この日ちなみに-3℃

  裏庭も避難通路確保のため、雪抜けバッチリです!

2022年12月31日土曜日

ゆく年くる年

 

あと十数分、もう少しで今年2022年が終わろうとしています。

 

今年も色々な出来事がありました。

いまだ終息しないコロナウイルスとの闘い、2月に始まったウクライナにおける侵略戦争、身近な保育のことで言えば、痛ましい出来事もありました。「不適切な保育」という言葉が、しきりに聞かれるようにもなりました。

 

耳を疑うような出来事が、保育の現場で起きていることに信じがたい気もしますが、氷山の一角なんてことがないように祈るばかりです。

 

変則的にそれも一時的に短時間のお預かりをさせていただいている「こころほいく」にも、もれなく「不適切保育について」の調査依頼の文書が届きました。年明け早々に報告書を発送する予定です。

 

そもそも、私にとっての子どもという存在は、愛されるために生まれてきた守られるべき存在だと思っております。生まれてきた場所で、周りの大人を手本として学び、成長していくものです。

 

目の前の子どもを見ていると、「この前にはできなかったことが、今日できるようになった。」それだけで喜びです。そんな子どもの姿を見ていると自然に笑みがこぼれ、感動をいただいております。

 

来年は、一人でも多くの人たちが幸せに暮らせる世の中であってほしい。子どもたちの笑顔がたくさん見られる年になってほしい。そんなことを思いながら、心新たにして新しい年を迎えたいと思います。

 

今年一年大変お世話になりました。たくさんの方に支えられてここまでやってこられたことに感謝しかありません。ありがとうございました。

 

来年もよろしくお願いいたします。


卯年2023年
子うさぎを見つめる優しいまなざしに一目ぼれして、求めたものです
このうさぎさんにあやかって、
子どもの心に寄り添って保育させていただきます



 

2022年12月22日木曜日

クリスマスと絵本

 

大雪になりました。

庭の木々もすっぽり雪におおわれ、辺り一面真っ白です。花芽をつけていたミモザの木の枝が雪の重みでポキント折れ、いたわしい姿になってしまいました。雪の備えもしないで、不用意だったことをミモザの木に謝りました。

 

「ホワイトクリスマスだ!やったー!」なんていうレベルではありませんでした。

 

かつて…。

12月の保育園は、クリスマスカラーで一色です。

「今年のクリスマスは、どんなことをしようかな?」「さてさて、サンタさん役にはどなたにお願いしようかしら?」などなど。子どもたちの喜ぶ顔を想像し、わくわくしたものです。

 

「サンタさんが来てくれるかな?」と、まずはサンタクロースへの期待感を高めるための演出をあれこれ、そしてその期待を裏切らないように準備を着々と進めていきます。

 

サンタさんにどういう形で登場してもらうかが、悩みどころでした。

トナカイが引くソリに乗って…といきたいところですが、そもそも雪も降らなければ、住宅事情も変わって煙突のある家もありません。

 

当日。

ホール入り口の手前辺りから「シャンシャン♫」と鈴の音を聞こえるように流し、「来るかな?来るかな?」の雰囲気が盛り上がったところに、「サンタさん登場!」の運びとなります。

 

「ほんとうにサンタさんなのかな?」と怪訝そうに顔を覗き込む子どもや「サンタさん!どうやってきたの?」「どこからきたの?」など興味津々な質問に、丁寧に答えるサンタさん。そのサンタ語の通訳するのが、進行役である私の役目でした。子どもたちの期待を裏切ることなく、失望させないようにするのが、大人の役割と思っていました。いつまでも夢見る子どもでいてほしいと願っています。

 

そのあと、サンタさんからプレゼントをもらうのが、定番の流れです。怪訝そうな表情だった子どもも、プレゼントをもらった喜びで、「?」は吹き飛んでしまうようです。()

 

蛇足ですが…。

2005年12月22日、強風による大停電が新潟地域に起きました。まさにクリスマス会の真只中の出来事でした。楽しかったクリスマス会の余韻どころではない、子どもたちを寒さから守るための行動に必死だったことを覚えています。園にあるありったけの毛布を出して、暖をとりました。電話も不通となり、外部との連絡も取れない状態でした。

 

夕方4時頃には復旧し、大事に至ることもなかったのは、幸いでした。

 

あれからまさに17年。今年は、この大雪になって、いろんな被害災害が起きていると聞きます。子どもたちの安全を守るために日々ご苦労をなさっている園の先生方を思うと、頭が下がります。

 

もうすぐクリスマス。

話はがらりと変わりますが、この時期に子どもたちに読んであげたい絵本を1冊紹介させていただきます。

 

「子うさぎましろのお話」
文・佐々木たづ 絵・三好碩也 刊・ポプラ社

クリスマス。

北の国に住むどうぶつの子どもたちのところにもサンタクロースがやってきました。

白いうさぎの“ましろ”は、いちばんに贈り物をもらいました。おかしときれいなかざりです。

“ましろ”は、よろこんでおかしをぺろりと食べてしまって、まだ、もっとなにかほしくなりました。

 

そこで、“ましろ”は、「べつのうさぎの子になればいい!」と考えました。そして、からだのところどころにすみを塗って、まっ白なからだをくろくしてしまうのです。

 

うさぎの子は、いいました。「おじいさん、ぼくにもクリスマスのおくりものちょうだい」

おじいさんには、それが“ましろ”だということが分かっていたのですが、…。

 

残っていた一つの種をもらい、さらに袋の中に残っていたサンタさんのサンドイッチももらって食べる“ましろ”でした。

 

おなかいっぱいになったうさぎの子に、サンタクロースのおじいさんは、種を渡しながら言いました。

「さあ、よい子で、おうちへおかえり。おかあさんがしんぱいして、まっているよ。」

                ―(中略)―


自分のものは、さっさと食べてしまったけど、お友だちのものが美味しそうに見えてくる。もっとほしいなあ!小さい子どもには、あるあるの話ですよね。

 

「さっきあげたよね。もう食べてしまったの?」と、たしなめてしまえば、話はそれで終わりです。子どもの可愛い嘘にうまく付き合ってあげる優しさと包容力に、心が温まるお話です。

 

クリスマスを間近に控えた頃、4,5歳児のクラスに読んであげていた絵本です。

少しむずかしい内容もありますが、研ぎ澄まされた子どもたちの感性で、しっかり受け止めてくれていたと思います。

 

さて、このお話のラストシーンが感動的なのです。

 

“ましろ”は、ひとつの種を土の中に埋めました。春になって芽をだしたのは、もみの木。もみの木はぐんぐんのび、秋には若木になり、そして12月。

 

“ましろ”のもみの木は、もみの林の中にあって、ひときわキラキラかがやく木に育ったのでした。

そして、その木には、おもちゃ、ベルや絵本、おかしもなっていました。

心を改めた“ましろ”への贈り物は、神様からの世界中の子どもたちへ贈られた木だったようです。

 

「うそをついてはいけないよ」「いい子になるとこうなるよ」という、教訓話ではけっしてありません。

でも、お話を聴いている子どもたちには、ちゃんと伝わっているようでした。

 

クリスマスを心待ちにしている子どもたちに伝えたいメッセージを気負わず、淡々と読み、このお話の魅力が伝わってくれれば、嬉しいです。

 

今日お預かりした9か月になったEちゃんには、初めてのクリスマスです。

この時期のお子さんにふさわしいクリスマスの絵本が見つからず、結局、「いいおかお」

「いないいないばぁ」の2冊を読んであげました。

 

手を出して、「タッチ!」と言葉をかけると、もみじのような可愛い手を出して応えてくれるEちゃんです。

メリークリスマス!


<こころほいくの玄関ギャラリー/クリスマス>
今年新調したツリーとリースが仲間入りしました


2022年12月3日土曜日

振り返ってみて

 

昨日は、新潟に初雪が降りました。まさかの雪に見舞われ、外出先から必死な思いで帰宅しました。スノータイヤ未装着!天気予報を侮ってはいけないと、つくづく思ったところです。新潟に冬の到来です!

 

<ナナカマドに積もった初雪>

 そして、今年のカレンダーは残すこと、あと1枚になりました。定型文ですが、あっという間の1年だったように感じています。

 

振り返って思うことは、コロナ禍にあって、口角を上げていてもマスクで顔の半分が覆われている状態。目だけで感情を伝えることの困難さです。

最近お預かりさせていただいているEちゃん(8か月の女の子)に、じっと顔を見つめられることがしばしばあります。Eちゃんにとって、信頼できる大人かどうかの確認作業をしているのだろうと理解しています。

幸いなことに、受け入れてもらっていることが感じられ、ほっとしています。「Eちゃんのこと大好きだよ!」の気持ちはしっかり伝わっているようです。

 

お子さんの安心安全の場が保護者さまの安心安全の場に繋がり、「こころほいく」への信頼につながっていくものと肝に命じています。

 

余談ですが…。

 表情を分かりやすくするために、マウスシールドを使ってみた日がありました。その日、たまたまKくんのお迎えに来てくれたお兄ちゃん(4歳児)の言葉を紹介させていただきます。「(園の先生と)マスクが違うね。」と、お母さまからの後日談です。子どもの観察力の鋭さにドッキリさせられます。大人の一挙手一投足を本当によく見ていますね。

 以来、違和感を与えるマウスシールドは使用しないことにして、いつものマスクに戻しました。()


10月末日。

瀧薫先生の「子どもの瞳が輝くとき」~おもちゃの選び方と保育者の支援~保育課主催研修をオンライン受講させていただきました。

 

自発的な遊びこそ、発達の基礎である学びである

遊びこそ発達の原動力である

乳児とおもちゃの関り、そしてどんなおもちゃが望ましいのか等々

 

子どもの発達を育む遊びと保育者の関りの大切さを再確認させていただきました。

 

 こころほいくでは…。

お預かりするお子さんの年齢などを考えて、遊びの環境を準備させていただいております。お子さんの興味関心に合致するとは限りませんので、遊ぶ様子を見ながら足したり引いたりしています。ともすると、おもちゃが出すぎてしまい、一つのおもちゃでじっくり遊ぶことを妨げているのではないかと悩むこともあります。

遊びたい気持ちや自発性を尊重していくこと、お子さんの気持ちに寄り添うことが基本であると思っているので、つねに試行錯誤の連続です。

 

いい絵本と同じで、いいおもちゃは、子どもの興味を惹きつける力があると思います。たくさんのおもちゃの中から気に入ったものを見つけ、大人のやることを真似、そして自分流を見つけて遊んでいる姿を見て胸をなでおろしています。

 楽しんで遊べるだろうおもちゃと、ちょっと高度かもしれないけれどこれなら遊べるかもしれないおもちゃとに区分し、整理しました。

 

研修会に参加することによって、こころほいくの環境の見直しをするいい機会となりました。有意義な研修の場をありがとうございました。

 

たくさんのおもちゃで遊んだ後のもう一つの問題は、除菌・清浄です。

それを見事に解決してくれる優れものを発見しました。ほとんどの木製おもちゃは、木製専用除菌剤「Wood Refresher(ウッド リフレッシャー)」で対応しています。

 絵本などの紙製と布製をどうしたらいいのかが、ようやく解決できました。

 

  

おもちゃの除菌収納ボックス「フラネベビー」
「安心のLEDライト対応」
「NASAが認めた除菌技術で、99.9%の効果あり!

  💛「コロナ感染拡大防止対策支援事業」の一環で買わせていただきました。

 

安心安全の再度点検をして、物的・人的そして施設環境を万全に整えて年の瀬を無事迎えたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

2022年10月30日日曜日

秋の収穫祭

 

私は、「ハロウィン」が大好きです。

ランタンになったかぼちゃは愛嬌があって、可愛いですし、食べ物としてのかぼちゃも栄養価が高く、美味しくて大好きです。そして、何よりもかぼちゃ色は明るくて、元気が出る気がします。

 

ここ数年来、10月に入るのを待って、ハロウィングッズを出し、玄関や部屋などにさりげなく飾って楽しんできました。

 

そんな矢先、県外に転出された利用者さんから嬉しいプレゼントが届けられました。10月が誕生月だったことを覚えていてくださったこともサプライズでしたが、お子さんたちの手作りメッセージが入っていて、かけがえのない宝物をいただいた気持ちになりました。

 

早速、玄関ギャラリーに飾らせていただきました。


3人の子どもたちが、折り紙を折りながらおしゃべりしている姿が

目に浮かんできて、楽しそうな笑い声が聞こえてくるようです。

元気をいただきました。ありがとうございます。

これからも健やかに成長されることを新潟の地で心より願っております。

 

 

260個余の干し柿
吊るした日が違うことから、柿色に濃淡が生まれました
今年も鳥よけの網をつけさせていただきました
鳥さん、ごめんなさい!

 これもまた数年来、恒例になってきた干し柿作りです。毎年、ご近所の方のご厚意で柿をいただきます。今年は、一部を自分たちの手で収穫する作業も体験させてもらいましたので、干し柿用に切ることの大変さを知り、改めてその方のご厚意に感謝いたします。

 

柿の皮を剥き、一つずつ紐に結わえ、軒下に吊るす。作業は確かに大変なのですが、「美味しい!美味しい!」と喜んで食べてくれる人の顔を思い浮かべると、その大変さも張り合いに変わり、「頑張ろう!」という元気が湧いてきます。()

「寒風にさらされて、あまくなれ、あまくな~れ!」と、空を見上げ、願います

 

以前にも触れさせていただきましたが…。

こんな時期でもなければ、「(出来上がった干し柿を)どうぞ召し上がってください。」と、お客様(利用者さん)にお出ししたいところです。(もちろん好き嫌いはあるのですが…。)

 

「美味しいお茶もありますので、ぜひ遊びに来てください。」と、看板に書き、友だちの来訪を心待ちにした赤鬼の気持ちが分かるような気がしてくるのです。(浜田廣介原作「泣いたあかおに」のお話の一節です。)

 

コロナ禍にあって「辛い」と感じる時があります。

お預かりした赤ちゃんを抱っこしていて、顔をじっと見つめられる時があります。そんな時、マスク越しでしか微笑み返しができないことが残念ですね。愛おしさと同時に寂しさを感じる瞬間です。

 

さて、明日はハロウィン。

童心に帰って、呪文を唱えてみようかと思います。

「トリック・オア・トリート!」

浮遊するいろんな悪霊を払えたら…、いいですね!

 

 

2022年10月10日月曜日

おつきさまに見守られて

 

金木犀が咲く頃。



利用者さんの車が発車するのを見送ると、花の香りが漂ってきて、その甘い香りに癒されます。

短時間の預かりとは言え、大切な命をお預かりする仕事をさせていただいていることに緊張する日々ですが、利用者の親子さんの笑顔と共に、一日の仕事を無事終えるとほっとします。

 

今日は十三夜。(満月が見られるかどうか心配な空模様ですが。)

ここ数日お天気が安定していましたので、月が見られる日が何日かありました。だんだんと丸くなっていくお月様を見ていると、「まるでお月様に見守られているような」そんな不思議な感覚になります。いつだったかも、同じようなことがあったような気がします。長い時間お預かりしたHくん(当時3歳)を無事見送った時、「お月様が見守ってくれているなあ」と、ほっとした覚えがあります。

 

Hくんは本が大好きなお子さんで、その日も5,6冊を読んであげました。その中の1冊に、「おつきさまこんばんは」(林明子さく/福音館書店刊)という、どちらかといえば0,1歳向きの絵本ですが、とても気に入っていました。





おつきさまが黒い雲に隠れたかと思うと出てきて、

「あー よかった

おつきさまが わらっている

まんまる おつきさま

こんばんは

こんばんは」   ―文中より引用

 

おつきさまがにっこり笑いかけています。まるで、絵本を見ている子どもに語りかけるように、にっこりと。

 

まんまるお月様に包み込まれるような、ほっこりとした気持ちにしてくれます。 

 

そして…。

最近時々来てくださるKくんは、11か月です。「おかあさん大好き!」時期に入り、いらっしゃると必ず泣く習慣が続いていました。それが回を重ねるにつれ慣れてくれて、泣き方にも変化が見られるようになりました。そして、「今はわざと泣いているのかな?」という、余裕が生まれてきているように感じるほどです。

 

そんなKくんが今大好きな遊びは、「いないいないばあ」です。そして、語尾の「ばあー」がとても上手に言えるのです。

 

そうであれば、おもちゃ遊びの合間に「いないいないばあ」(松谷みよ子さく・瀬川康男え/童心社刊)の絵本を読んであげることにしました。

 

最初は猫のにゃあにゃあが、次にくまちゃん、次々に登場する動物たちといない いない、「ばあっー!」と楽しんでいるKくんの顔は、満面の笑顔です。泣いていたお子さんが、笑顔になる瞬間には感動しかありません。

 

Kくんが次に来られる時があったら、「おつきさまこんばんは」を読んであげたいと思っています。(おつきさまが)出てくると隠れ、そしてまた出てくるが、一種のかくれんぼ、いないいないばあ遊びにつながるものがあるからです。

 

「ばあっー!」と言った時のKくんの顔を想像すると、わくわくしてきます。

 

Kくんにとって、お母さん以外(もちろんお父さんもですが)に安心して甘えられる、信頼できる人に私たちがなれていたならば、それは、それは嬉しいことですね。

 

短時間の預かりは、まさに「一期一会」のお付き合いです。この瞬間としっかり向き合って、お子さんの今を大切に寄り添っていきたいと思います。